山陰朝日放送は、1990年頃、鳥取県、島根県を放送対象地域とする第4局テレビ朝日系列として、開局計画があったが開局にいたれずを断念した会社である。なお鳥取、米子、松江の各市で、区域外直接受信をしている家庭は少ないが、鳥取、島根両県のケーブルテレビ局で、テレビ朝日系列は、地域によって、朝日放送、瀬戸内海放送、広島ホームテレビ、山口朝日放送のうちいずれか1局か2局、再送信されている。開局が成功していらば、テレビ朝日米子支局、同鳥取支局を運営していたエイサットサンイン[1]が母体となったと考えられる。
開局構想があったとされる1989年10月1日に、NNNとANNに加盟していた日本海テレビがNNN系列にマストバイ化していた経緯があり、秋田テレビや、テレビ岩手と同様に、新規開局でなく視聴率の傾斜や一部ネット番組の二重ネットの解消をするためのものであった。
沿革
- 1989年 設立
- 1990年 (アナログ放送)区域内第4局テレビ朝日系列として開局(テレビ朝日系列局としては長崎文化放送と系列外ではテレビ金沢と同日開局)2県相互乗り入れ以降では当局が唯一の開局である。
- 2006年10月1日 デジタル放送本放送開始
ネットワークの移り変わり
- 1990年 テレビ朝日系マストバイ局として開局
- 移行比率はBSS7:TSK3
- NKTで放送されていたANNニュースライナーは半年振りに山陰地区でのネット再開以外は新規ネットである。
山陰両県とテレビ朝日
NETテレビ時代から2県相互乗り入れ以降もBSSとNKTでテレビ朝日のワイドショー番組両局同時放送するなど相互乗り入れ以前の名残が随所にあった。
日本海テレビは一応テレビ朝日とのクロスネット局であったが、当初から親密であり上人気番組の多い日本テレビ系列にマストバイ化(マストバイ以前から日本テレビ系メインであった。)したことや、朝日新聞の資本が入っている山陰放送でも同数ほどのテレビ朝日の番組が放送されていた。一般番組が同局に移行する番組もあったが、報道番組等はJNN排他協定の関係上同局にニュース番組などの移行することは事実上(JNNから脱退し、ANNに加盟する方法も考えられる。)できなかった。
また山陰中央テレビでも一部のテレビ朝日の番組が放送されていたが、前者2局に比べれば少ない。
編成の特徴
平成新局として開局したため他の平成新局同様自社製作番組は夕方のSABスーパーJチャンネル等に限られる。
ローカルセールス番組はテレビ朝日より地理的に近い朝日放送制作の番組が多くナイトinナイトは全曜日ABCの1時間遅れで放送されている。つまりこの時間帯のみABCと番組編成上ではネオバラエティと逆転することとなる。
平日午前は通販番組が占め、平日午後は未開局時代やのテレビ朝日系列や系列外の権利切れを含めたドラマの再放送に当てている。
また、テレビ東京の番組の割合は相対的に少ない。
また、深夜のフィラー放送は朝日ニュースターを放送している。
送信所
デジタル 松江 JOGX-DTV 39ch 1kw リモコンキーID 5
主な中継局
- 島根県
- 浜田 33ch
- 大社 18ch
- 三刀屋 33ch
- 大田 23ch
- 江津 52ch
- 益田 31ch
- 津和野 24ch
- 西郷 18ch
- 西ノ島 26ch
- 鳥取県
- 鳥取 40ch
- 倉吉 40ch
- 智頭 17ch
- 針状 25ch
- 河原 42ch
- 岩美 17ch
- 郡家 17ch
- 用瀬 17ch
- 佐治 27ch
- 中日野26ch
アナログ放送
2011年7月24日停波時点
後発局であるため先発UHF局(鳥取県においての山陰放送、島根県における日本海テレビ、両県における山陰中央テレビ)に比べ送信所が少なかった。
松江(橙水山) JOGX-TV 32ch 10kw[2] 直接受信をしている世帯では2か4に設定している世帯が多い。[3]
- 大社 50ch
- 三刀屋 59ch
- 大田 59ch
- 江津 50ch
- 益田 22ch
- 木次 59ch
- 津和野 41ch→29ch
- 日原 59ch
- 西郷 35ch
- 西ノ島 55ch
等
- 鳥取県
- 鳥取 20ch[4][5] 直接受信をしている世帯では7に設定している世帯が多い。
- 倉吉 60ch直接受信をしている世帯では12に設定している世帯が多い。
- 智頭 38ch→42ch
- 青谷 42ch
- 河原 57ch
- 岩美 52ch
- 郡家 50ch
- 用瀬 45ch
- 佐治 39ch
- 中日野 47ch
関連項目
外部リンク
脚注
- ^ 2003年に全国朝日放送本体に吸収(2005年に松江支局を創設)
- ^ NHK鳥取総合米子中継局は28chであった。
- ^ テレビ朝日系列として32chを親局ないしは基幹送信所としているのは東日本放送仙台親局、鹿児島放送鹿児島親局がある。
- ^ テレビ朝日系列として20chを使用する局は長野朝日放送美ヶ原親局と同じである。
- ^ NHK鳥取デジタル教育27chだった。アナアナ変更に伴い、NHK鳥取総合鳥取東中継局が43chに変更された。
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地上波 フルネット局 24局 | |
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地上波 クロスネット局 2局 | |
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BSデジタル | |
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CSチャンネル3 | |
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旧加盟局 | |
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国内支局 | |
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関連新聞・スポーツ新聞社8 | |
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関連項目 | |
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脚注
1ANNでは報道部門のみの参加。NNNフルネット局(NNNのニュース番組は全て同時ネットしているため)。 2NNN、FNN/FNSとのクロスネット局。ANNでは報道部門のみの参加。 3加盟局が運営・出資する衛星放送(CSチャンネル) 4旧EXは2014年に現EXに放送免許を譲渡。 5旧ABCは2018年に現ABCに放送免許を譲渡。 6一般番組供給部門のみの参加。 7旧KBCは2023年に現KBCに放送免許を譲渡。 8母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。
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