内山田 康(うちやまだ やすし 1955年 - )は、日本の社会人類学者。
南インド、ケーララをフィールドとしてモダニティ、土地所有制度、開発に関する批判的研究を行ったほか、官僚制度に関する民族誌的研究、芸術の人類学に関する研究がある。また、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故以降、世界各地(福島、ラアーグ、セラフィールド、ムナナ、マンガレヴァなど)の原子力発電所や核燃料再処理工場、ウラン鉱山跡や核実験場でフィールドワークを行い、複数の時空間における主権権力と資本制の動きを「原子力マシーン」と名付け、人類学的、思想的研究を行っている。
略歴
1976 -- 1981
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国際基督教大学 教養学部 人文科学科哲学専攻
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1982 -- 1985
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東京神学大学 神学部 組織神学(中退)
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1987 -- 1989
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University of Wales, Swansea Centre for Development Studies, M.Sc. in Food Policy
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1984 -- 1985
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世界食糧計画(WFP)Maputo Office, Trainee
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1985 -- 1987
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日本国際ボランティアセンター(JVC) エチオピア現地代表
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1989 -- 1991
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University of East Anglia, School of Development Studies, Ph.D. in Development Studies(中退)
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1991 -- 1995
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London School of Economics, Department of Anthropology, Ph.D. in Anthropology
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1995 -- 2000
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国際開発機構(FASID), Senior Researcher
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2000 -- 2002
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University of Edinburgh, Department of Social Anthropology, Lecturer
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2002 -- 2021
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筑波大学 人文社会科学研究科 歴史・人類学専攻 教授
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著作(単著)
- 『原子力の人類学 フクシマ、ラ・アーグ、セラフィールド』青土社, 2019年
- 『放射能の人類学 ムナナのウラン鉱山を歩く』青土社、2021年
- 『美しい顔 出会いと至高性をめぐる思想と人類学の旅』春秋社、2024年
外部リンク