六ツ星きらり
『六ツ星きらり』(むつぼしきらり)は、千世が2004年にWindows向けに開発、発売したアダルトゲームである。PlayStation 2向けには、本作の非アダルト版『六ツ星きらり 〜ほしふるみやこ〜』が発売されている。本項では、オープニングタイトル曲『☆☆☆☆☆☆』についても説明する。 概要本作は天文部を舞台としたラブコメディとなっており、部活動の演出として、天文シミュレーションソフトを用いて作成された星空を眺めながら登場キャラクターによる説明が入る「天体観測モード」が用意されている点が特徴的である。また、複数のキャラクターが登場するシーンでは、どのキャラクターに向かって話しかけるかを決定することができる「サイティングモード」と呼ばれるシステムも設けられている。このシステムは後の作品にも設けられており、同ブランドの定番システムとなっている。 ゲームの冒頭で幼馴染のすばると両思いになることから判るように、すばる以外のキャラクターと親密な関係になる場合は必然3者間で険悪なムードが発生するという、修羅場系のゲーム内容となっている。 同ブランド作品には「漢字(数字入り)」+「ひらがな3文字」という関連作品(『十六夜れんか』『七彩かなた』)があり、本作のタイトル命名の際に前作の命名を踏襲しようとしたことがきっかけとなっている[1]。なお、2009年5月には左記を含む3作品がセットとなった『七星れんか』が発売されており、これも同ルールに基づいた命名となっている。 本作DVDPG版は、美少女ゲームアワードにおいて2007年に新設されたDVDPG賞の、第1回受賞作品となっている[2]。 本作のオープニングタイトル曲『☆☆☆☆☆☆』は萌え電波ソングとして知られている。また、美少女ゲームテーマソングコンピレーションアルバム「GWAVE」シリーズの一つである「GWAVE2004 2nd Groove」にも収録されている[3]。なお、この曲には正式な読みは設けられていない(スタッフの間でも「むつぼしきらり」[4]「主題歌」「六ツ星の歌」などと呼ばれている)[5]。 ストーリー主人公の東雲智樹と幼馴染の星見すばるは、先日お互いの気持ちを確かめあった仲。主人公たちの通う私立銀星学園は、何らかの部活動に入らなければいけないという校則があり、主人公とすばるは好奇心から天文部に入部することに。文化系の部活動と甘く見ていたところが、部員や関係者はちょっと変わった人ばかりで、平穏とは全く正反対の日常生活を送ることとなる。そして、訪れる週末ミニ合宿でストーリーは大きく進んでいく。 舞台架空の現代日本、その古都、「星降る都」とも呼ばれる「星城京」が舞台となっている。現代日本でいうところの京都府の地方都市で、京都市から電車で1時間程度に位置するとされている。 主人公たちが通うのは、私立銀星学園。生徒は必ず何らかの部活動に参加しなければいけないため、自然と部活動が盛んなものとなっている。 また、主人公の故郷は前作『十六夜れんか』の舞台となった「御恵名」であり、シナリオの展開によっては再訪する機会もある。 登場キャラクターストーリー節に記されているように、ちょっと変わった人が多く、その実は普通の人間ではない者も含まれている。 メインキャラクター
サブキャラクター
システム大まかなストーリーラインは、MAPを用いた行動選択と、選択肢ベースの行動選択によって決定される。さらに「サイティングモード」による行動選択が加わる仕組みとなっている。 ストーリーライン選択以外での特徴としては、「天体観測モード」が挙げられる。 サイティングモード本作のストーリーラインを選択する方法には、アドベンチャーゲームで一般的な「選択肢による行動選択」以外に、「サイティングモード」という仕組みが設けられている。 複数のキャラクターが登場するシーンでは、予告表示の後、サイティングモードに移行する。このモードでは、会話の際に向き合いたいキャラクターを選択することができ、向き合っているキャラクターの好感度を上昇させることができる。この際、向き合っているキャラクターが画面中央に表示され、選択されなかったキャラクターは画面の左右に追いやられる仕組みとなっている。 天体観測モード天文部における重要な活動の一つが「天体観測」である。本作は「天体観測」の要素に力を入れており、天文シミュレーションソフトを用いて作成された星空を表示し、星や星座を眺めながら登場キャラクターによる説明が入るという演出を用いている。また、星空を単に物語の1パートとして見せるだけでなく、プレイヤーは星空のどの部分を見るかを選択できるようになっており、まさしく「星空を能動的に観賞する」という演出となっている。 関連作品本作は、パッチ適用により、誤字や不具合修正と共に、外伝シナリオ(登場キャラクターを主人公とする短編ノベル)が追加されるようになっている。 外伝はPS2版にも収録されており、本編のクリア後に選択できるようになっている。 スタッフ
関連項目脚注
外部リンク
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