偽りの時
『偽りの時』(原題:Borrowed Time)は、イングランドのヘヴィメタル・バンド、ダイアモンド・ヘッド[注釈 1]が1982年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。バンドのメジャー・デビュー・アルバムに当たる。 背景バンドはMCAレコードとの契約を果たした後、EP「Four Cuts」、シングル「真夜中の出来事」のリリース、そしてレディング・フェスティバル出演を経て本作の発表に至った[2]。「世界人民に明かりを」と「悪魔のささやき」は、デビュー・アルバム収録曲の再録音である[3]。 ジャケットにはロドニー・マシューズの絵画が使用された[2]。 反響・評価先行シングル「真夜中の出来事」は全英シングルチャートで67位に達し、バンドにとって初の全英チャート入りを果たした[4]。そして、本作は全英アルバムチャートで5週トップ100入りし、最高24位を記録した[1]。 Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け、全体的な方向性に関して「バンドを正しく理解できていなかったレコード会社が、成功への方程式を改竄した典型例」と批判する一方、タイトル曲に関しては「唯一、期待された水準に概ね達している」と評している[3]。 リイシュー2007年にポーランドのメタル・マインド・プロダクションズから発売されたリマスターCDには、EP「Four Cuts」からの3曲と、EP「In the Heat of the Night」からの4トラック(うち1トラックはインタビュー)がボーナス・トラックとして追加された[5]。その後の日本盤再発CD (2008 / UICY-93475, 2011 / UICY 25107)も、メタル・マインド盤と同様の内容になっている。 収録曲全曲ともシーン・ハリスとブライアン・タトラーの共作。アメリカ盤LP (MCA-5382)は、収録曲はイギリス盤と同じだが「コール・ミー」が1曲目に移動されていた[6]。
リマスターCDボーナス・トラック
参加ミュージシャン脚注注釈
出典
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