佐藤春夫記念館
佐藤春夫記念館(さとうはるおきねんかん)は、和歌山県新宮市にある同市立の文学館。 1989年(平成元年)11月に熊野速玉大社境内に開館したが、施設が手狭になり老朽化していたため、2024年(令和6年)4月から休館している[4][5]。国登録有形文文化財の旧チャップマン邸の隣接地への移転が決定しており、新館のオープンは2026年度(令和8年度)となる予定である[4][5]。 概要作家・佐藤春夫の東京都文京区にあった旧宅を、故郷である新宮市の熊野速玉大社境内の一角に移築復元し、1989年(平成元年)11月から記念館として公開した[6][4]。 しかし、開館から約35年が経過し、老朽化により雨漏りなどが発生していたほか、寄贈品により収蔵庫も手狭になっていた[4]。そのため国登録有形文化財の旧チャップマン邸の隣接地を移転先として購入し、旧館での営業を佐藤の誕生日に合わせて2024年(令和6年)4月9日までとし、翌4月10日から休館となった[4][5]。新館のオープンは2026年度(令和8年度)となる予定である[5]。 主な展示品
建築概要東京から移築された旧宅は木造2階建ての洋館で、延べ床面積は232平方メートルだった[4]。 移築した建物本体だけでなく、アーチ型の門や塀、石畳のアプローチ、庭、庭に植えられていたマロニエに至るまで、1927年築の東京都文京区関口町にあった瀟洒な旧宅全体を忠実に復元した。設計者は文化学院創設者西村伊作の弟、大石七分である[6]。
2024年からの記念館の移転とリニューアルで延べ床面積は約300平方メートルと大きくなるが、使える部材を活用するなど従来の外観や内観をできるだけ維持して移転させることとなった[4]。 周辺情報交通アクセス脚注
関連項目
外部リンク
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