住吉神社(すみよしじんじゃ)は、兵庫県加東市にある神社。祭神は住吉三神(上筒之男命、中筒男命、底筒男命)、息長足姫命である。式内小社、旧社格は村社。鎮座地名から上鴨川住吉神社とも呼ばれる。
概要
神社の創建は不詳である。
境内は本殿、割拝殿、長床、舞殿が前庭を挟んで配されており、古い神社形式を留めている。
上鴨川村の鎮守社である。本殿は国の重要文化財に指定されており、室町時代中期の明応2年(1493年)に建造されたことが記録に残っている。
文化財
重要文化財(国指定)
- 本殿
- 三間社流造、檜皮葺。鎌倉時代末期の正和5年(1316年)に最初の建造がなされ、室町時代中期の永享6年(1434年)再建、明応2年(1493年)に再々建され現在に至っている。棟木銘木に建造の記録が残っている。江戸時代前期の貞享3年(1686年)に向拝の修理がなされた。内陣を一段高く造るこの地方独特の形式となっている。床下の転用古材から本来は四間であったことが窺える。昭和35年(1960年)6月9日指定。
重要無形民俗文化財(国指定)
兵庫県指定文化財
- 神事能面
- 神事舞で使用される能面で12面が現存する。このうちの、黒色尉面・冠者面・父の尉面・翁面・王鼻面の5面は現在でも神事舞で使用されている。しかし、残り7面(尉面・冠者面・媼面・陵王面)は用途不明である。昭和43年(1968年)3月29日指定。
画像
参考文献
- 兵庫県の歴史散歩編集委員会/編 『兵庫県の歴史散歩 下』 山川出版社 2006年 61-62ページ
- 現地説明板
関連項目
外部リンク