交響曲第3番 (シューベルト)交響曲第3番(こうきょうきょくだいさんばん)ニ長調D200は、フランツ・シューベルトが1815年に作曲した交響曲。 作曲の経緯
1815年5月24日、シューベルトが18歳の時に作曲し、第2番から約2ヵ月を経て引き続き作曲した。最初の47小節は同年の5月に書き、残りの部分は同年の7月11日から19日のわずかな期間で書き上げた。シューベルトの交響曲の中で最も短いが、第1番、第2番より一層引き締まっており、楽器の使い方にも新しい効果がある。シューベルトの生前の演奏については不明な点が多く、よく分かっていない。1860年12月2日にウィーンの楽友協会の演奏会で、ヘルベックの指揮で終楽章のみが演奏された。また、全曲の初演は1881年2月19日にロンドンの「水晶宮コンサート」で、アウグスト・マンスの指揮によって行なわれた。 また第3番はモーツァルトやハイドンの影響が濃いが、その前の交響曲第2番と比べると、シューベルトの個性が現れており、また民謡との関係が深い。ワルター・フェッターは、この曲の第2楽章が最も重要であるとし、その主題が14世紀のドイツの民謡「マリアの子守歌」とほとんど同じであると指摘している。 楽器編成フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦5部。 構成
全4楽章の構成で、演奏時間は約23分。
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