乃至 政彦(ないし まさひこ、1974年[1][注釈 1] - )は、日本の「歴史家」[1][2][注釈 2]。香川県高松市生まれ[1][注釈 1]、神奈川県相模原市在住[1][注釈 1]。
在野の日本史研究者であった乃至は、学術雑誌である『歴史研究』52号(2010年)に、論文『上杉謙信并ニ臣像と後継者の移行』が掲載された実績を有していた[5][6]。乃至は、上杉景虎を取材していた歴史小説家の伊東潤の知遇を得て、2011年に伊東との共著『関東戦国史と御館の乱:上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?』(洋泉社<歴史新書y>)を上梓して、「歴史家」[注釈 2]としての活動を開始した[7]。
著書
単著
- 上杉謙信の夢と野望 : 幻の「室町幕府再興」計画の全貌 乃至政彦 著 洋泉社 2011(歴史新書y) のちワニ文庫
- 戦国武将と男色 : 知られざる「武家衆道」の盛衰史 乃至政彦 著 洋泉社 2013(歴史新書y)
- 戦国の陣形 乃至政彦 著 講談社 2016(講談社現代新書)
- 図解!戦国の陣形 : 名将たちの戦術に迫る! 乃至政彦 監修 洋泉社 2016(洋泉社MOOK)
- 戦国の地政学 : 地理がわかれば陣形と合戦がわかる 乃至政彦 監修 実業之日本社 2017(じっぴコンパクト新書)
- 謙信越山: 乃至政彦 著 ワニブックス 2021
- 戦う大名行列: 乃至政彦 著 JBpress 2022
- 戦国大変: 乃至政彦 著 ワニブックス 2023
共著
- 関東戦国史と御館の乱 : 上杉景虎・敗北の歴史的意味とは? 伊東潤, 乃至政彦 著 洋泉社 2011(歴史新書y)
- 天下分け目の関ケ原の合戦はなかった : 一次史料が伝える"通説を根底から覆す"真実とは- 乃至政彦, 高橋陽介 著 河出書房新社 2018
- 戦う大名行列 乃至政彦 著 ベストセラーズ 2018(ベスト新書)
- 平将門と天慶の乱 乃至政彦 著 講談社 2019(講談社現代新書)
- 信長を操り、見限った男光秀 : 史上もっともミステリアスな武将の正体 乃至政彦 著 河出書房新社 2019
脚注
注釈
- ^ a b c 乃至のプロフィールは、「生年」「出身地」「現在の居住地」の3点以外は非公表である(2023年現在)[1][2]。学歴も非公表であるが、乃至は2020年10月19日にTwitterで
- 「屈指の低学歴を誇る乃至政彦」[3]
と述べている。
- ^ a b 乃至は
- 「自分は学者でも作家でもなく、強いて言えば『歴史についての独自の見解を、書籍を通して発表している者』である」(引用者による要約)[2][4]
- 「以前は『歴史研究家』と称していたが、現在は『歴史家』と称している。いずれの肩書も自称に過ぎないので、正否の判断は読者に委ねる』(引用者による要約)[4]
と述べている。
出典
参考文献
外部リンク