中野市立図書館(なかのしりつとしょかん)は、長野県中野市にある公共図書館。中野市大字西条にある市立図書館と、大字赤岩にある北部分館、大字安源寺にある西部分館、大字豊津にある豊田分館の4館からなる。2016年3月末現在での蔵書数は、中野市立図書館が205,744冊、分館の3館合計で36,501冊[2]。年間貸出数は175,411冊である(2015年度統計)。
歴史
1902年(明治35年)12月に長野県下高井郡大黒町(現、中野市)に小野幾之助により設立された私設文庫が始まりである。中野町中野銀行役員であった小野は、父安太郎の還暦記念に図書館の設立を思い立ち、当時の価格で2,100円[3]を投じて「中野文庫」として開設した[4]。
私設文庫としては帝国教育会付属図書館、伊勢神宮林崎文庫とともに全国的に有名であった[6]が、小野自身の転居等により維持が困難になり5年後には閉鎖された。蔵書は中野町に寄贈され、書籍類は中野尋常小学校に移管され1917年(大正6年)12月に町立図書館として再開した。
1946年(昭和21年)8月に中野公民館図書部となる。1954年(昭和29年)7月に合併により中野市となり、各町村の図書部が統合されて中野市公民館図書部となる。1958年(昭和33年)4月に中野市公民館図書部から独立し中野市立図書館が誕生した。
2006年7月、それまで本館のみで利用可能であった図書館カードが分館でも利用できるようになり、本館および3分館が相互にネットワーク化され、所蔵場所を問わず本の貸し出し予約が可能になった[8]。
年表
建物概要
- 所在地 - 中野市大字西条1000番地
- 構造 - 鉄筋コンクリート構造、2階建て
- 延床面積 - 2700m2
分館
北部分館
西部分館
豊津分館
脚注
- ^ 長野県公共図書館概況
- ^ “平成28年度 教育要覧” (PDF). 中野市教育委員会. pp. 59 (2017年1月). 2017年3月20日閲覧。
- ^ 中野文庫の創設者 小野幾之助 図書館を考える会 2011 p.16
- ^ 中野文庫の創設者 小野幾之助 図書館を考える会 2011 pp.11-14
- ^ 中野文庫の創設者 小野幾之助 図書館を考える会 2011 P.25
- ^ 「中野市立図書館 新システムの稼働式 豊田分館とネット化」『信濃毎日新聞』2006年7月14日付朝刊、東北信面第6版、第19面。
- ^ 中野町誌 綿貫與六 1919 p.264
- ^ a b 中野市立図書館HP
参考文献
- 中野市誌編纂委員会 編『中野市誌 歴史編(後編)』1981年。
- 中野小学校沿革史編纂委員会 編『信州中野小学校百年史』1973年。
- 『長野県公立図書館概況』 県立長野図書館 平成30年度
関連項目
外部リンク
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