中野停留場
中野停留場(なかのていりゅうじょう)は、かつて大阪府大阪市東住吉区にあった南海電気鉄道平野線の駅(電停)である。 概要現在の阪神高速14号松原線沿いの、大阪シティバス「針中野1丁目」バス停(平野線運行当時は「中野駅前」バス停)脇の高架下の公園が、当駅の上りホーム(今池方面行)の跡地である。公園の西端の交差点を挟んで、北側に下り(平野行)ホームが千鳥配置された。上りホームは阪神高速道路の建設に伴い若干移設されたが、下りホームは開業当時のホームが、ほぼそのままの趣きで営業廃止まで使用された。 阪神高速道路の工事に伴う線路の移設までは、平野側に渡り線が存在した。また、その頃までは上り線ホームに売店があり、乗車券も販売されていたが、その後なくなっている。 隣の駒川町停留場から当駅の区間にかけて、阪神高速道路の高架脚が、2本で跨ぐタイプから1本脚になる部分がある。よく見ると、その1本脚は中心が少しずれており、長めに腕が出ている方が、平野線軌道上だった名残である。これは、阿倍野方面からここまで、阪神高速道路の高架に寄り添ってきた平野線の軌道が、高架の下に潜った部分を示す。阪神高速工事中・工事完了後の当駅 - 西平野間は、高架道路の真下を電車が走った[注釈 1]。鉄道高架ではないとはいえ、営業中の鉄道路線で直上高架工事が施工された例である。また、阪神高速14号松原線の地下には、平野線の代替となる大阪市営地下鉄谷町線(現・Osaka Metro谷町線)が走ることとなった。南海平野線の運行最終日と、谷町線の代替区間の営業開始は同じ日だったので、1980年(昭和55年)11月27日の1日に限り、地下鉄・(地上の)平野線・そして高架に高速道路が同時に存在・営業したことになる。 歴史年表駅名の由来
停留場構造のりば
停留場周辺
隣の停留場脚注注釈
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