中華四川(ちゅうかしせん)は、1975年に神奈川県小田原市で創業したタンタン麺[1]専門店である。ひき肉・ザーサイ・ニンニク・豆板醤などをベースとした、とろみの強いあんかけ風甘辛スープの坦々麺を提供している。小田原系坦々麺の源流とされる[2]。
概要
- 当店は、1975年に神奈川県小田原市下大井(現在は上曽我)で内田光正により創業されたタンタン麺[1]専門店である。
- 場所は、中心市街地である小田原駅からは直線距離で北方7~8kmであり、最寄駅である東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線の上大井駅から徒歩13分と不利な立地に存するにもかかわらず、提供されるタンタン麺が地元などで話題となる[3]。
- その後、それが小田原市のご当地ラーメンとして各メディアで紹介されるようになり、現在では、小田原系坦々麺と呼称されるようになった[4][5][6][7]。
特徴
屋号
商標
ラーメンの構成
- ①あん状になっている、②基本的な調味料や具材はひき肉・ザーサイ・ニンニク・豆板醤である、③担々麺としてはそれ程、辛くはないこと、の3点が大きな特徴である[2]。
- 麺は、自家製である。中太で、縮れており、甘みを持たせるため卵を使用している[2][10]。
- スープは、豚と鶏でとったシンプルなダシ[6]で、あん状(「トロトロ」、「とろみたっぷり」と評される)であり、麺を囲むように配される。この特徴から麺によく絡む[2]7段階ある辛さのレベルを注文時にオーダーできる[5]。
- 具材は、豚ひき肉(これにより甘味が出る)・ザーサイ・みじん切りのネギなどがたっぷり入っている[2]。
- その他、ご飯と一緒に食べたり、味変で酢を投入したりすることが推奨されている[5][注 1]。
歴史
- 創業以前 - 創業者である内田光正が中華料理の大御所である張釗欽に師事し、紅蘭(池袋、閉店)、中華街などで修行[2]。
- 1975年 - 創業。下大井の地にて、いわゆる中華料理店としてスタート[5]。
- 1990年代 - 上曽我の現在の地に移転した際に、メニューをタンタン麺一本に絞る[5]。
- 2000年代 - 横浜ウォーカーなど雑誌のラーメン特集で小田原系坦々麺が話題となる。
- 2005年 - 横浜ウォーカーのうまい店グランプリで部門別第1位となる[12]。
- 2015年 - 横浜・神奈川グルメフェスティバルに参加[13]。
- 2015年 - 寿がきや食品から全国のスーパーやコンビニでカップ麺として販売される[14]。
- 2020年2月 - 寿がきや食品からカップラーメンが販売される[15]。
メディア
脚注
注釈
- ^ 田中一明は「挽き肉と餡状のスープが織り成すうま味とコクのハーモニー…」「 …スープがゲル状になっており、麺にゼリー状のスープを付着させながらいただくといったニュアンス。スープの中には固形の挽き肉が大量に含まれ、食感にアクセントを与えるとともに、味わいに動物系のコクを添える。一度目にしたら記憶から抹消することが困難な、麺がスープから飛び出した独特のフォルム、ゼリーのようなスープを啜ったときに受ける快感。ハマれば、定期的に食べたくなることは確実。」と述べている[11]。
出典
関連項目
外部リンク