中沢 正夫(なかざわ まさお、1937年 - )は、日本の精神科医。中澤と表記するときもある。統合失調症の治療に定評があり[1]、著書多数。椎名誠率いる「東ケト会」のメンバー(付き医)であったとしても有名[2]。
ある精神科医は自身が卒業した1968年ごろの中沢および群馬大学・生活臨床グループの様子を「時代的には生活臨床理論が完成し、それを武器に優れたオルガナイザーである中沢氏が『精神衛生をはじめようとする人のための100ケ条』を携え、保健婦を標的に全国制覇に乗り出した時代であった」と述懐した[3]
略歴
著作
関連項目
- 江熊要一
- 生活臨床
- 椎名誠
- 藤田博史 著書『精神病の構造』(1990年)の「感謝のことば」のなかで、安永浩と共に「孤高の精神科医」と表現されている。「わたしが精神科臨床医としての姿勢の原点を最初に学んだ中沢正夫先生、およびラカンに関して刺激的な往復書簡で応答してくださった安永浩先生のお二方の名前も忘れることはできない。お二人はわたしにとって孤高の精神科医である。」(『精神病の構造』390頁)
出典
- ^ スパイシー・プロフィール「精神分裂病」とあるが、統合失調症のこと
- ^ 自著・著者紹介より
- ^ 黒川洋治 『精神科医の現在』(『精神医療』誌)
- ^ スパイシー・プロフィール