中本 忠子(なかもと ちかこ、1934年3月10日 - )は、日本の元保護司[1]、ボランティア活動家。食べて語ろう会理事長[2]。居場所のない子供たちに約40年食事を振る舞う活動をしており[3]、子ども食堂の元祖とされる[4]。関わってきた子供たちから「ばっちゃん」と呼ばれ慕われている[5][6]。
経歴
広島県の大柿町(現:江田島)に生まれる。
1980年に保護司となる[7]。この頃から、居住している広島市中区基町で、居場所のない子供たちに手料理を振る舞う活動を始める[2]。保護司は2010年まで務めた[2]。
2015年8月、「食べて語ろう会」を設立して理事長に就任[8]。これまでの活動を「食べて語ろう会」で引き継ぐ。
2017年1月7日、NHKスペシャルにて『ばっちゃん〜子どもたちが立ち直る居場所〜』が放送される[9][10]。
2017年、これまでの活動に対し「第51回吉川英治文化賞」[11]、「ペスタロッチー教育賞」[12]、「平成29年度 子供と家族・若者応援団表彰(子供・若者育成支援部門)」[13]を受賞。2018年2月に3つの受賞及び著書出版記念祝賀会が広島市内で開催され、政界からも岸田文雄、安倍昭恵、平口洋らが出席、内閣総理大臣の安倍晋三からの祝電も届いた[1][14]。
2019年の第11回沖縄国際映画祭の「地域発信型プロジェクト JIMOT CM REPUBLIC」の部門に出品した『お腹いっぱいの愛情』が「全国46都道府県部門」のグランプリを受賞した[15]。
著書
単著
共著
関連書籍
受賞・栄典
出演
テレビ番組
ラジオ番組
- コウセイラジオ(2024年2月13日、FMとよた)
関連項目
脚注
- ^ a b 秋山千佳『実像 広島の「ばっちゃん」中山忠子の真実』KADOKAWA、2019年10月25日、8頁。
- ^ a b c d “『生きて』NPO法人「食べて語ろう会」理事長 中本忠子さん(1934年〜)<2>料亭の娘”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 中国新聞 (2022年8月31日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ a b “平成27年度 社会貢献者表彰:社会貢献の功績 中本忠子”. 公益財団法人社会貢献支援財団. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “TVF2017entry2”. tvf2010.org. 2023年11月19日閲覧。
- ^ 中本忠子『ちゃんと食べとる?』小鳥書房、2017年10月5日、125頁。
- ^ 秋山千佳 (2019年10月30日). “実の母から10万円のために売られた息子の絶望 「悪さをせんと食うていけん」”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン). 2023年11月19日閲覧。
- ^ 龍谷大学. “NHKスペシャル「ばっちゃん~子どもたちが立ち直る居場所~」で大反響を呼んだ、広島・基町の「ばっちゃん」 <12月8日(土) 龍谷大学響都ホール校友会館> | ニュース”. 龍谷大学 You, Unlimited. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “食べて語ろう会”. NPO法人ポータルサイト. 内閣府 (2024年2月22日). 2024年6月22日閲覧。
- ^ a b “NHKスペシャル ばっちゃん〜子どもたちが立ち直る居場所〜”. NHKティーチャーズ・ライブラリー. NHK. 2024年6月22日閲覧。
- ^ a b “選「NHKスペシャル ばっちゃん〜子どもたちが立ち直る居場所〜」”. NHKスペシャル. NHK. 2024年6月22日閲覧。
- ^ a b “吉川英治文化賞 過去の受賞作品”. 吉川英治文化省. 講談社. 2024年6月22日閲覧。
- ^ a b “ペスタロッチー教育賞受賞者一覧”. 広島大学教育学部. 広島大学. 2024年6月22日閲覧。
- ^ a b “平成29年度「子供と家族・若者応援団表彰」「未来をつくる若者オブ・ザ・イヤー」表彰式への出席”. 内閣府. 2024年6月22日閲覧。
- ^ shinshinono (2018年2月17日). “中本理事長の受賞・出版祝賀会が行われました。”. 特定非営利活動法人 食べて語ろう会. 2023年11月19日閲覧。
- ^ 島ぜんぶでおーきな祭 -第11回沖縄国際映画祭- 開催の結果報告 - 第11回沖縄国際映画祭公式ウェブサイト(2019年4月21日)2023年11月19日閲覧。
- ^ “80 歳以上の部 NPO・ボランティア部門”. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “これまでの受賞者”. 研究教育奨励事業. 特定非営利活動法人刑事司法及び少年司法に関する教育・学術研究推進センター. 2024年6月22日閲覧。
- ^ “中本忠子さんに瀬戸山賞 広島市中区基町の「ばっちゃん」”. 中国新聞DIGITAL. 中国新聞 (2020年10月20日). 2024年6月22日閲覧。
外部リンク