中国国鉄HXD1D型電気機関車
中国国鉄HXD1D型電気機関車(ちゅうごくこくてつHXD1Dがたでんききかんしゃ)は、中国鉄路総公司が導入した電気機関車。海外の鉄道車両メーカーの技術を取り入れた電気機関車の1つで、和諧1D型(わかい1Dがた)とも呼ばれる。 概要・運用それまで貨物用および貨客両用形式にのみ導入されていたVVVFインバータ制御を、旅客用電気機関車として中国で初めて採用した形式。株洲電力機車が開発した高出力の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)方式の電動機を有し、最大定格出力は7,200kwである。またそれとは別に客車への電力供給用の独立電源も備えており、連結する客車列車は電源車が不要である[1][2]。 試作車の0001号機は2012年に完成し、同年の6月1日から6月7日から試験運転を実施し良好な結果を得た[2]。その実績を基に量産が行われ、2013年9月12日に最初の5両が上海機務段に配備されている[3]。なお試作車は量産車と一部塗装が異なり、前面窓部分が黒色で塗られている。 周恩来号2015年5月5日から営業運転を開始したHXD1D-1898号機は「周恩来号」と名付けられており、前面に周恩来の胸像を模したレリーフが飾られ、塗装も他の量産車とは若干異なる。中国国鉄の「周恩来号」としては4代目にあたり、初の電気機関車である[4]。
関連項目
脚注
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