座標: 北緯36度05分13.8秒 東経139度23分17.8秒 / 北緯36.087167度 東経139.388278度 / 36.087167; 139.388278
三千塚古墳群(さんぜんづかこふんぐん)は、埼玉県東松山市大谷にある古墳群。1956年(昭和31年)2月6日に東松山市の史跡に指定され[1]、1976年(昭和51年)10月1日には埼玉県選定重要遺跡に選定されている[2]。
概要
雷電山山頂の雷電山古墳を中心に、放射状に張り出す谷によって画された尾根状に9の支群に分かれて250基の古墳が分布していた。この丘陵はゴルフ場造成のため大きく地形が変わり、併せて多くの古墳が消滅した。1960年(昭和35年)に第3支群の弁天塚古墳が、翌年には第5支群の秋葉塚古墳と第8支群の長塚古墳が調査されている。
主な古墳
- 雷電山古墳
- 三千塚古墳群の盟主墳とされる全長85メートルの帆立貝形古墳。墳丘から埼玉県最古の埴輪が出土した。
- 弁天塚古墳
- 第3支群2号墳と編号されている古墳で、第3支群の主墳と考えられる。前方部を北西に向けた墳頂40メートルの前方後円墳である。主体部は竪穴式石室が想定されている。墳丘から土師器、円筒埴輪、人物埴輪が出土。6世紀後半の築造と考えられる。
- 秋葉山古墳
- 秋葉塚とも。雷電山古墳に最も接近して築造された、第5支群の主墳と考えられる墳長44.5メートルの前方後円墳で、1号古墳と編号されている。後円部に全長7メートルの片袖型横穴式石室、前方部に全長1.7メートルの竪穴式石室(石槨)が構築されている。横穴式石室からは鐔2が出土した。埴輪が見つかっていないことから、6世紀末の築造と考えられる。
- 長塚古墳
- 自然地形を利用して築造された前方後円墳で、1号古墳と編号されている。墳丘長35メートル、後円部径24メートル、前方部長11メートル、前方部幅11メートル。後円部に全長5.7メートルの右片袖型横穴式石室、前方部に全長2.3メートルと推定される竪穴式石室が構築されている。どちらも盗掘を受け、副葬品は横穴式石室から銀環2が出土したのみである。築造時期は6世紀後半、秋葉塚より若干古いと考えられる。
脚注
- ^ “文化財一覧”. 東松山市 (2019年8月22日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ “県選定重要遺跡”. 埼玉県 (2020年3月2日). 2020年4月4日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
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