ヴァン (ファイナルファンタジー)
ヴァン(Vaan)は、スクウェア・エニックスのコンピュータゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」に登場する架空の人物で、『ファイナルファンタジーXII』および『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウィング』の主人公。 登場作品
担当声優
ヴァンの声優変更について
人物アルケイディア王国の植民地となったラバナスタのダウンタウンに住む、空賊になることを夢見る孤児。外見は、金髪にブルーグレイの目をした少年。 一人称は「オレ(稀に「俺」時点もあり)」。二人称は「おまえ(アーシェや幼馴染のパンネロ、年下のキャラに対して多い)・あんた」である。設定年齢は[6]17歳(FFXII)→18歳(FFXIIRW)。身長170cm。 味方の大抵からは呼び捨てで呼ばれることも多い(なお、フランからは「坊や」、バルフレアからは「コソドロ」、年下のカイツからは「ヴァン兄」と呼ばれることもある)。 アラブ系を意識した衣装を着ている。子供っぽい性格をしており、王女であるアーシェに「お前」呼ばわりや女性であるフランに年齢を聞くなどの常識が抜けている面もあるが、大事な場面での彼の言葉は印象的。 また、アルケイディアへの復讐か共存かを悩んでいたアーシェを気遣うなど優しく、正義感もあるなどナルビナの牢屋で囚人に暴力を振るうシーク族にやめるように言っていた。また、カイツやフィロといった孤児たちに慕われている。 両親はヴァンが12歳の時に流行病で亡くしており、その後幼馴染であるパンネロの両親の世話になっていたが、パンネロの両親はアルケイディアがダルマスカに侵攻した際に亡くなった。 レックスという兄がいるが、本編開始の2年前に国王暗殺犯の一味として拷問を受けた。その結果廃人同然の身になり、一年後に亡くなった。 各作品での活躍ファイナルファンタジーXII(FFXII)アルケイディア帝国兵のスリをして、生計を立てていたヴァンは空賊になるという夢を持ちつつも、退屈な日々を送っていた。 ある日アルケイディア帝国皇帝の三男であるヴェイン・カルダス・ソリドールがラバナスタに新たな執政官として赴任してきた。これを機にアルケイディアに一泡吹かせようと考えたヴァンは、ダルマスカ王宮に潜入し、ダルマスカ王家の宝である「女神の魔石」を手に入れる。しかしそこで空賊であるバルフレアとフランと宝の奪い合いになり、混乱の最中で解放軍のアマリア(死んだと思われていたダルマスカ王国の王女アーシェ)と出会う。それを皮切りに帝国やその裏に潜む神にも等しい存在の思惑に巻き込まれていく。 仲間たちとの冒険を通じて成長を見せ、空賊になるという言葉は帝国に対して何もできないでいる自分の気持ちを誤魔化すためだったことや、死んでしまった人(兄レックス)の思いは自分たちで考えるしかないと本当の意味で前向きになっていく。 帝国を掌握したヴェイン率いる帝国軍と解放軍が交戦した際は、誰よりも張り切って故郷を守るために奮闘していた。空中要塞バハムート内部でヴェインと対峙し、真の兄仇であるヴェインの胸をガブラスの剣で貫いた。 ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング(FFXIIRW)『FFXII』から一年が経過しており、スタッフによれば外伝的な位置付けの作品。 バルフレアに誘われ、パンネロと共に自前の飛空艇でベルベニア地方にあるグレバドス遺跡へ向かい、そこで「グレバドスの秘宝」を手に入れる。その後、ヴァンはパンネロやカイツ、フィロ、トマジと共に、ラバナスタに飛来した謎の飛空艇「ベイルージュ」に乗り込み、浮遊大陸「レムレース」で新しい冒険を始める。 ファイナルファンタジータクティクス A2 封穴のグリモア(FFTA2)『FFXII』から数年が経ち、パンネロと共に立派な空賊へと成長した。経験を積んだためかいくらか落ち着きがあり、余裕のある態度を見せるが、根本的な性格は変わっていない。衣装、主に上半身が変更されている。 本編でのある事件によって舞台となるユトランド中に名が知られ、「最速の空賊」と名乗る偽物が現れるようになった。ヴァン本人は「『最速の空賊』はオレじゃない」と否定しつつも「いつか追い抜いてやる」と言っている。 脚注
参考文献
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