ヴァルダイ

ヴァルダイの町の近くのイヴェルスキー修道院
ヴァルダイ丘陵の風景。チェレホヴォ(Terekhovo)の町から見たウチン湖(Uzhin)

ヴァルダイロシア語:Валда́й;ラテン文字表記: Valday / Valdai)はロシアノヴゴロド州の町でヴァルダイスキー地区の行政中心地。モスクワサンクトペテルブルクを結ぶ連邦高速道路M10の沿線にあり、モスクワからは386km、ノヴゴロドからはおよそ140km。人口は18,703人(2002年国勢調査)、1989年の調査では19,173人であった。

ヴァルダイの地名は1495年に初めて記録に登場する。エカチェリーナ2世の時代に町に昇格したが当時は人口2千人ほどであった。ヴァルダイはの製造でロシアに名をはせている。

ヴァルダイの街はヴァルダイ丘陵の只中にあり、周囲はヴァルダイ丘陵国立公園に指定されている。近くのヴァルダイ湖の島には、有名なイヴェルスキー修道院(1653年)や生神女就寝聖堂(1656年)がある。夏には大勢のバカンス客が湖や町に滞在し、別荘サナトリウムも多い。また湖周辺にはキャンプ場も多い。

ロシア大統領公邸

ヴァルダイ湖英語版畔の町のすぐ近くに、ロシア大統領の公邸がある。この複合施設は厳重に警備されており、湖の大部分はボートや遊泳者の立ち入りが禁止されている。ボリス・エリツィン大統領もよく訪れたこの場所は、ウラジーミル・プーチン大統領のお気に入りでもある。プーチン自身のダーチャは、ウジン湖とヴァルダイ湖に挟まれた半島の南側100ヘクタールにあり、ヴァルダイ湖を挟んでヴァルダイの町の対岸にある。[1]1980年に建設されたプーチンのこのダーチャは、しばしば「スターリンのダーチャ」と呼ばれるが、ヴァルダイが建設された当時、スターリンは存命ではなかった。 この場所の北側には、ロシア連邦が所有する150ヘクタールの土地があり、ロシア連邦保安庁が頻繁に出入りしている。 アレクセイ・ナワリヌイによれば、富豪ユーリ・コヴァルチュク英語版がプーチンのダーチャの所有者である[2]

脚注

出典

  1. ^ プーチンのダーシャの地図(コメルサント、2000年)
  2. ^ Тайны валдайской дачи Путина(2021) (ロシア語)

外部リンク

座標: 北緯57度58分45秒 東経33度15分10秒 / 北緯57.97917度 東経33.25278度 / 57.97917; 33.25278