ワンシチュエーション映像作品におけるワンシチュエーションとは、1つの場所や状況(シチュエーション)だけで物語が完結している作品を指す[1]。低予算で制作できることが利点で、作り手のアイディア次第の様々な作品が誕生している[1][2]。 概要ワンシチュエーション映画をジャンルとして確立した作品としては『キューブ』(1998年、カナダ)が挙げられ[3]、『ソウ』(2004年、アメリカ合衆国)で特に限定されたシチュエーションでの極限状態を描く「ソリッド・シチュエーション」のジャンルが生まれた[3][4][5]。代表的な2作以外にも『127時間』(2010年、アメリカ合衆国)[2][3]や『THE GUILTY/ギルティ』(2018年、デンマーク)[2][3]などのスリラー映画が多く挙げられ、「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という1つのジャンルとしても扱われている[4]。場所を限定する作品が大勢を占める一方で『スピード』(1994年、アメリカ合衆国)のような「一定以上の速度で走り続けなければならない」という状況設定もシチュエーションとして扱われる[2]。 シチュエーションを固定する手法はコメディ作品にも多く、日本では『笑の大学』(2004年)などの三谷幸喜の作品がよく知られている[2]。シチュエーションを限定したコメディ作品は「シットコム(シチュエーション・コメディ)」とも呼ばれる[2]。 脚注
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