ワルナスビ
ワルナスビ(悪茄子、学名: Solanum carolinense )はナス科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種である。 名前和名は、後述するようなたちが悪い生態により付けられた[3]。別名で、ノハラナスビ、オニナスビなどの名もある[2]。 英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」、「Devil's tomato(悪魔のトマト)」などの悪名で呼ばれている。花言葉は「悪戯」である。 分布アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産。ヨーロッパ、アジア、オセアニアに移入分布する。 日本では関東地方で広い範囲にわたって害草化し、他の地方でも局部的に広がりつつある[2]。 特徴多年生の草本[2]。地下に長い根茎を伸ばす[2]。茎は高さ40 - 70センチメートル (cm) になり、節ごとにくの字形に曲がる[2]。茎や葉には鋭いとげが多い[2]。葉は両面ともビロード状の星状毛を密生して中央脈にトゲがある[2]。 花期は夏から秋[2]。茎の節間部に花枝がつき、数個から10個ほどの花をつける[2]。花は白色または淡青色で同科のナスやジャガイモに似ている。萼片は尖って、背面にまばらに毛がある[2]。花冠は先が5裂して星形から五角形となり、径2.5 cm前後[2]。葯は黄色で花糸よりも長い[2]。 果実は径1.5 cmの球形で、基部に萼が残存し、黄橙色に熟しプチトマトに似るが[2]、全草がソラニンを含み有毒であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。また、美味しそうに見える果実でもあるため、子供などがトマトなどと勘違いして口にしてしまう危険性も高い。厄介な雑草である。 外来種問題日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎により発見及び命名され、以降は北海道から沖縄まで全国に広がっている[4]。牧野は三里塚で採ったものを自宅に植えたら、根茎で殖えてなかなか絶えず、ワルナスビと呼んでいたことを記している[2]。1980年代頃から有害雑草として認識されるようになった[4]。鋭い刺や毒を有するため、家畜に被害を与え、作物の品質を低下させる[5]。 種子が家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってよく繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎のひとつひとつから芽が出てかえって増殖する。除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい。特にナス科であるため、畑に生えるとナス、トマト、ジャガイモなど同科の作物に2年の連作障害を与える。また、直接畑などに生えなくとも、付近の土地に生えただけで、ナス科作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなり[3]、付近の作物に飛び火する恐れのある厄介な害草である。 参考文献
参考文献
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