ワイナプチナ

ワイナプチナ
1600年の噴火の様子を記した資料
標高 4,850 m
所在地 ペルーの旗 ペルー
位置 南緯16度36分30秒 西経70度51分00秒 / 南緯16.60833度 西経70.85000度 / -16.60833; -70.85000座標: 南緯16度36分30秒 西経70度51分00秒 / 南緯16.60833度 西経70.85000度 / -16.60833; -70.85000
山系 アンデス山脈
種類 成層火山
ワイナプチナの位置(ペルー内)
ワイナプチナ
ワイナプチナ
ワイナプチナの位置(南アメリカ内)
ワイナプチナ
ワイナプチナ
プロジェクト 山
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ワイナプチナスペイン語: Huaynaputina)は、ペルー南部・アンデス山脈内にある火山である。標高は4,850m。

1600年の噴火

1600年の大噴火は、南アメリカで起きた火山の噴火としては過去最大とされている[1]。この噴火によって、大量の火山灰二酸化硫黄などが大気圏の上層部まで噴き上げられ、太陽光を遮り、世界各地に寒冷化をもたらした[1]

この噴火の翌年、広い地域でワインの生産ができなくなり、フランスではワインの収穫が遅れ、ペルーとドイツではワインの生産はほぼ壊滅的だった[2]スウェーデンでは冬の記録的な降雪で、春は洪水と不作に見舞われ、飢餓と病気が発生した[1]。さらに、ロシアでの大飢饉 (Russian famine of 1601–03) は、大動乱と呼ばれる内乱の一因となった[1][3]

ワイナプチナの噴火以降も、世界各地で多くの火山が噴火し、17世紀の世界的な寒冷化の一因となった[4]

出典

  1. ^ a b c d 大噴火が引き起こした地球寒冷化と社会不安”. ナショナル ジオグラフィック. ナショナル ジオグラフィック協会 (2008年4月29日). 2023年11月26日閲覧。
  2. ^ Thompson, Andrea (2008年5月5日). “Volcano in 1600 caused global disruption”. LiveScience.com. MSNBC. 2008年12月29日閲覧。
  3. ^ Verosub, K. L.; Lippman, J. (2008). “Global Impacts of the 1600 Eruption of Peru's Huaynaputina Volcano”. Eos, Transactions American Geophysical Union 89 (15): 141. doi:10.1029/2008EO150001. 
  4. ^ 桃木至朗 (2011年度 2学期号). “〈絵で見る歴史と環境〉 17世紀オランダの冬” (PDF). 高等学校 世界史のしおり. 帝国書院. 2015年12月20日閲覧。

関連項目