ロベール・ド・ヴィゼー (Robert de Visée, 1650年頃-1725年)は、フランスのテオルボ奏者、ギター奏者、作曲家。ルイ14世の宮廷音楽家として、テオルボやギターのほかリュート、ヴィオールを奏し、歌手も務めた。また、リュート、テオルボおよびギターのための曲を作曲した。
生涯
ヴィゼーの出自は明らかではないが、姓からポルトガルに起源を持つことが窺われる。フランチェスコ・コルベッタに師事したものと思われ、1680年頃にルイ14世の宮廷音楽家となった。1709年には宮廷歌手としての記録もあり、1719年には「王のギター教師」(maître de guitare du Roy)に指名されている。ジャン・ジャック・ルソーは、ヴィゼーが宮廷でヴィオールも奏していたと記している。
ヴィゼーは、『王に捧げるギターの書』(Livre de guitare dédié au roy, 1682年)および『ギターのための曲集』(Livre de piéces pour la guitare, 1686年)の2冊のギター曲集を出版しており、合わせて12の組曲が収録されている。また、テオルボおよびバロックリュートのための多くの組曲(大部分がセズネ手稿譜(Saizenay Ms.)に収録されている)のほか、器楽合奏曲も作曲している。本来は通奏低音用としての役割が主であるテオルボに対して書かれた、多数の独奏曲は、今日のテオルボ奏者にとって貴重なレパートリーとなっている。
作品
ヴィゼーのギター曲の全目録は下記のとおり。
『王に捧げるギターの書』(1682年)
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-サラバンド-ジグ-パッサカリア-ガヴォット-ガヴォット-ブレー
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- アルマンド-クーラント-サラバンド
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-クーラント-サラバンド-サラバンド-ジグ-パッサカリア-ガヴォット-ガヴォット-メヌエット・ロンドー-メヌエット・ロンドー-ブレー
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-クーラントのドゥブル-サラバンド-ジグ-メヌエット-ガヴォット
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- サラバンド-サラバンド-ジグ
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- プレリュード-フランチェスコ・コルベッタ氏のトンボー-クーラント-サラバンド-ロンドー風サラバンド-ガヴォット
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-サラバンド-イギリス風ジグ-ガヴォット-メヌエット
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-サラバンド-ジグ-サラバンド-シャコンヌ-ガヴォット-メヌエット-ブレー
『ギターのための曲集』(1686年)
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-サラバンド-ジグ-ガヴォット-ブレー-メヌエット-パッサカリア-メヌエット
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- プレリュード-アルマンド-クーラント-サラバンド-ジグ-メヌエット-シャコンヌ-ガヴォット-ブレー-メヌエット
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- プレリュード-アルマンド-サラバンド-ジグ-パッサカリア
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- サラバンド-メヌエット-パッサカリア
手稿譜
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- プレリュード-アルマンド-ヴィラネル(とコントルパルティ)
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- プレリュード-ロンドー
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- クーランド-ジグ
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- アルマンド「王」-サラバンド-マスカレード-ジグ-ガヴォット-シャコンヌ
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- サラバンド-ガヴォット-シャコンヌ-ガヴォット・ロンドー(とコントルパルティ)
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- プレリュード-プレリュード-アルマンド-サラバンド-ガヴォット-ロンドー風ガヴォット-序曲「ヴェルサイユの洞窟」(リュリによる)-アポロンのアントレ(リュリによる)
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- アルマンド-クーラント-サラバンド-ジグ-ジグ-ミュゼット(ロンドー)
外部リンク