ロドニー・ニーダム(Rodney Needham[1], 1923年4月15日 - 2006年12月4日)はイギリスの社会人類学者。
経歴
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院およびオックスフォード大学マートン・カレッジで社会人類学を専攻した。1953年に学位論文『プナンの社会組織』を提出してオックスフォード大学から博士号を取得した。
1951年から1952年まで、ボルネオ島のプナン族社会を調査する。1953年から1955年にわたってマレーシアのシワン社会(Cheq Wong people)をフィールド調査した。その後1956年から1976年までオックスフォード大学社会人類学講座の講師として勤務し、1971年から1976年までマートン・カレッジのフェロー(研究員)を務めた。1976年にはオックスフォード大学教授、オールソールズ・カレッジのフェローとなった。1990年にオックスフォード大学を定年退職した。
研究内容・業績
著作
- 1962 Structure and sentiment.
- 1971 Rethinking kinship and marriage
- 1972 Belief, language and experience
- 1973 Right and left. Essay on dual symbolic classifiction.
- 1974 Remarks and inventions.Skeptical essays about kinship.
- 1975 Polythetic classification: Convergence and consequences
- 1978 Primordial characters
- 1978 Essential perplexities
- 1979 Symbolic classification
- 1980 Reconnaissances, U. of Toronto Press ISBN 0802023657
- 1981 Circumstantial deliveries, Berkeley: University of California Press, ISBN 0585281114
- 1983 Against the tranquility of axioms
- 1983 Sumba and the slave trade
- 1985 Exemplars, Berkeley: University of California Press, ISBN 0520052005
- 1987 Counterpoints
- 1987 Mamboru, history and structure in a domain of Northwestern Sumba.
参考文献
- 岩淵聡文 2018「ロドニー・ニーダム」岸上伸啓編『はじめて学ぶ文化人類学』(京都:ミネルヴァ書房)
脚注欄
- ^ ロドニー・フィリップ・ニーダム・グリーンと命名されたが、結婚した1947年に、現在の名前に改名した。
- ^ 『人類学随想 岩波現代選書 110』の訳語参照
外部リンク