ロシュ (アンドル=エ=ロワール県)
ロシュ(Loches [fr]; [loʊʃ])は、フランス中部、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏のアンドル=エ=ロワール県に属するコミューンである。 トゥールの南東約42キロメートル[2]、アンドル川左岸に位置している。 同名の区およびアンドル・エ・ロワール県の行政府の座であり[3]、近隣の自治体トゥレーヌ、ボーリュー・レ・ロシュ、フェリエール・シュル・ボーリュー、ペルッソンと合わせると住民1万人が集まっている。 地理隣接する自治体
歴史ロシュの街は、聖ウルススによって500年頃に設立された修道院の周囲に発展した当時は「Leucae 」と表記した。886年から1205年までアンジュー伯領に属した。1205年、フィリップ2世がイングランドのジョン王より街を奪うと、13世紀中頃からシャルル9世の時代まで、フランス国王はロシュ城に暮らした。その間に1424年、トゥレーヌ公爵アーチボルド・ダグラス(第4代ダグラス伯)(英語版)に世襲譲渡されたが、程なく1441年にラ・セル=ゲナン(英語版)の領主アントワーヌ・ゲナンがロシュの総督に任じられた。 人口
見どころこの町は、中央フランスで最も美しい絵のような町の一つに数えられ、岩山の頂上に建つアンジュー家の居城ロシュ城を見上げるように広がる。城の外壁は厚さ 4 m (13 ft)、城内は聖ウルスス教会(教会員が協同して毎日の礼拝を維持する協同教会形式)、王家の小宮殿、要塞塔「ドンジョン」で構成される。 聖ウルスス教会は10世紀から12世紀にかけて建てられた。その特徴は身廊の上に巨大な石のピラミッドを配し、西側の扉の美しい彫刻が際立つ。教会内にアニェス・ソレル[6]の墓がある。 フランス王シャルル7世が建てた宮殿は、かつて副知事官邸として使用された。アンヌ・ド・ブルターニュの礼拝堂を置く。1429年5月11日にここに到着したジャンヌ・ダルクは、オルレアンで歴史的な勝利を収めたばかりで、国王に面会を申し入れた。 要塞塔には12世紀の天守の廃墟の他に、マルトレと呼ばれる監獄があり、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァ(1452年– 1508年)が獄死した場所として有名。フランス王ルイ11世が建てさせた円塔には鉄製の檻がいくつも収められ、言い伝えでは発明家のバルー枢機卿を含む国家の囚人を拘禁したというが、今では信憑性はない。 ロシュには市庁舎[7]とルネサンスの家屋が複数残っている。前者はフランソワ1世の勅許を受けて1515年に建った。 町の反対側、アンドル川を挟んだ右岸のボーリュー=レ=ロシュ村にはかつて、男爵の居城があった。 経済農産物やワイン、木材、家畜の取引に加え、醸造、蒸留酒、革なめしが主な産業である。 著名な人々次の人々がこの町で生まれた。
姉妹都市姉妹都市は以下の通り。 脚注
関連項目外部リンク
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