レンメンヨキ国立公園
レンメンヨキ国立公園(レンメンヨキこくりつこうえん、フィンランド語: Lemmenjoen kansallispuisto, 英: Lemmenjoki National Park)は、フィンランドにある国立公園である[1][2][3]。レメンヨキ国立公園とも表記され、単にレンメンヨキとも呼ばれる[4][5]。フィンランドの国立公園の中で最も大きく、約2,857平方キロメートルの面積をもつ[1][2][3][4]。 概要ラッピ県の北部に所在する[2][3]。約94パーセントに当たる約2,685平方キロメートルがイナリにあり、約6パーセントに当たる約173平方キロメートルがキッティラにある[6][7]。IUCNによる自然保護地域カテゴリーのIbに分類されている[8][9]。当国立公園は、国有企業であるメッツァハリトゥスによって運営・管理されている[6][5]。 当国立公園には、域内で最も長い河川、レンメンヨキ川の他に、イヴァロヨキ川やレポヨキ川(Repojoki)、ヴァスコヨキ川などが流れている[10][2][3][11]。当国立公園の名称は、レンメンヨキ川に由来する[10]。ラバダスヨキ川(Ravadasjoki)とレンメンヨキ川の合流地点にあるラバダス滝(英: Ravadas Falls, フィンランド語: Ravadasköngäs)は、観光資源の1つとして知られている[12][13]。 北西は、イナリヨキ川の支流の1つであるキエツィメヨキ川(Kietsimäjoki)を隔ててノルウェーの国立公園、エヴレ・アナーリヨフカ国立公園(Øvre Anárjohka National Park)と接している[2][3][14]。西は、プリュー原生自然保護区(Pulju Wilderness Area)と接しており、東は、ハンマストゥントゥリ原生自然保護区(Hammastunturi Wilderness Area)と接している[6]。ワタスゲ属の草地が多く生えており、オオヤマネコ、カワウソ、クズリやヒグマ、ホッキョクギツネなどが生息している[15]。 歴史当国立公園の区域では、古くから金が採掘されており、当地域における金に関する最古の記録は、1867年にさかのぼる[7]。1940年代末期には、当国立公園の区域でゴールドラッシュが起きている[2]。1951年には、掘削機が初めてレンメンヨキの金鉱床地域に導入された[7][2][16]。1953年、レメンヨキ国立公園を創設することが提案される[7]。 1956年に法律に基づいて創立された[2][3][7]。当国立公園の面積は、1971年および1982年に拡大された[7]。1998年、ナチュラ2000と呼ばれる自然保護地域のネットワークに、当国立公園を組み入れることが決定される[7]。2004年2月2日、ラムサール条約に基づく条約湿地に当国立公園が登録される[17][15]。 脚注
外部リンク
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