リオ・ティント・アルキャン(Rio Tinto Alcan Inc.)は、カナダの企業。世界的なアルミニウムメーカーである。本社はカナダ・ケベック州モントリオール。アルミニウムの原料であるボーキサイトの採掘から精錬、圧延などの加工までを一手に行う世界最大のアルミニウム企業。
歴史
アメリカ合衆国のアルミ大手アルコアのカナダ子会社が1928年に独立してアルキャン(Alcan)となり、世界第3位のアルミ大手に成長。2004年に核燃料サイクルを営むペシネーを買収した。
アルコアが2007年に敵対的買収を提案した際、アルキャン側はこれを拒否し、英豪系資源メジャー リオ・ティントの友好的買収に合意。2007年11月、リオ・ティントのアルミ部門と統合し世界最大のアルミ企業として、リオ・ティント・アルキャンへ社名変更された。
製品部門
ボーキサイト・アルミナ部門
アルキャンはボーキサイト鉱山6ヶ所、アルミナ精練所5ヶ所、アルミナ特殊工場6ヶ所を所有、運営している。ボーキサイト・アルミナ部門では原料のボーキサイトをアルミ精練用のアルミナに精製し、社内の新地金部門と外部の精練所に供給している。またトラック、鉄道、港湾及び海運を利用した独自の運送網を確保している。
新地金部門
アルキャン新地金部門はアルミ精練施設・発電設備・精練技術及び設備販売、技術サービス、アルミ取引事業、電極生産設備、フッ化アルミニウム生産工場から成る。
アルキャンは11の国または地域で22ヶ所の精練所を所有・資本参加している。
脚注
- ^ “Alcan Primary Metal”. 2007年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月20日閲覧。
外部リンク