ラーラ[注釈 1]・ラティファ・ハンム(لطيفة حمو、Lalla Latifa Hammou、1946年[2] - 2024年6月29日)は、モロッコの前国王ハサン2世の王妃で、現国王ムハンマド6世、ラーラ・メリヤム王女、ムーレイ・ラシード王子、ラーラ・アズマ王女、ラーラ・ハズナ王女の母である。
来歴
ベルベル系ゼナタ族(英語版)のザイヤーン家出身[3]。生誕時の名はファティマ・ハンムであったが、ハサン2世の他の妻と区別するためにラティファという名を与えられ、1961年に結婚した。国王の妻かつ王位後継者の母であったが、王族の尊称は与えられることはなく、むしろ王女の母として知られていた。
国王ハサン2世の死後、国王の警護総監であったムハンマド・メディウーリと再婚した。そのため、息子である現国王ムハンマド6世はジャック・シラクが調停に入るまで母親を認めなかった。現在、メディウーリとフランスに在住している。
2022年8月、病気によりフランスの病院に入院した。ムハンマド6世が見舞いにも来た[4]。
2024年6月29日に死去。78歳没[2]。
脚注
注釈
- ^ 「ラーラ」はベルベル語で「尊敬される女性」「女史」という意味の敬称である[1]。
出典
- ^ Benramdane, Farid (1999-12-31). “Espace, signe et identité au Maghreb. Du nom au symbole” (フランス語). Insaniyat / إنسانيات. Revue algérienne d'anthropologie et de sciences sociales (9): 1–4. doi:10.4000/insaniyat.8250. ISSN 1111-2050. https://journals.openedition.org/insaniyat/8250.
- ^ a b Rahhou, Jihane. “Mother of Morocco’s King Mohammed VI Passes Away Aged 78” (英語). www.moroccoworldnews.com. 2024年6月30日閲覧。
- ^ 石原忠佳『ベルベル語とティフィナグ文字の基礎: タリーフィート語(Tarīfīt)入門』春風社、2014年3月14日。ISBN 978-4861103940。
- ^ “Maroc : Mohammed VI à nouveau en France, au chevet de sa mère - Jeune Afrique.com” (フランス語). JeuneAfrique.com (2022年8月4日). 2024年6月30日閲覧。