ラサーン・ラサーン
『ラサーン・ラサーン』(Rahsaan Rahsaan)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1970年にアトランティック・レコードから発表したアルバム。 背景「ザ・シーカー」のみスタジオ録音で、その他の曲は1970年5月12日と15日のヴィレッジ・ヴァンガード公演におけるライブ録音である[2]。カークは本作より「ラサーン・ローランド・カーク (Rahsaan Roland Kirk)」という名義を使用するようになり[3]、カーク自身は本作のライナーノーツにおいて「昨年の誕生日の前日、私は夢の中で多くの人々が『ラサーン・ラサーン』と言っているのを聴いた」と説明している[4]。ジャケットに写っている子ども達の一人は、カークの息子ロリーである[4]。 LPのB面に収録された「メドレー」は、LPのトラック・リストでは「家路」の後に「センチメンタル・ジャーニー」が記載されているが、実際にはまず「センチメンタル・ジャーニー」、続いて「家路」が演奏された後、これらの曲が同時に演奏される構成となっている[3]。 反響・評価『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは、自身最高の18位を記録した[5]。Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、アルバム全体に関して「カークが録音した最も異様なレコードの一つだが、確かに価値がある」、「ザ・シーカー」に関して「カーク流のクラシック音楽」と評している[6]。 収録曲特記なき楽曲はローランド・カーク作(3.と6.は楽曲でなくMCである)。オリジナルLPでは1.と2.がA面、3.以降がB面に収録されていた。
参加ミュージシャン
脚注・出典
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