ラクリメ―ダウランドの歌曲の投影『ラクリメ―ダウランドの歌曲への投影』(英: Lachrymae - Reflections on a song of John Dowland)作品48は、20世紀イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンが1950年に作曲した、ヴィオラとピアノのための作品である。また、それを1976年にヴィオラと弦楽合奏用に編曲した版(作品48a)もある。演奏時間は約16分半である。 概要この作品は、当時の代表的な名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズのため、1950年4月にオールドバラにて作曲され、同年のオールドバラ音楽祭にて初演された。その後、同じくイギリスの名ヴィオラ奏者セシル・アロノヴィッツの依頼によってヴィオラと弦楽合奏用に編曲され、ブリテン最晩年の1976年2月に完成した。 編成
構成副題にもある通り、この作品はバロック時代のイングランドの作曲家ジョン・ダウランドのリュート歌曲集第1巻に含まれるエア「If my complaints could passions move」の主題に基づく変奏曲となっている。作品は単一楽章となっており、序奏、10の変奏とコーダから成り立っている。また第6変奏ではダウランドの有名なラクリメ「流れよ、我が涙」の旋律が引用されている。 参考文献
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