ラオスとマレーシアの関係とは、ラオスとマレーシアの間の国際関係のことである。マレーシアはヴィエンチャンに大使館を、ラオスはクアラルンプールに大使館を、それぞれ置いている。両国とも、東南アジア諸国連合 (ASEAN) の加盟国である。
歴史
ソ連は、共産圏崩壊までの間、ラオスの発展のために支援を行うだけの余裕がなかった[1]。これによってラオスは、自国の発展を支援してくれる国を他に捜すこととなったが、このことがラオスに中立的な外交政策を採用させるようになった[1]。この中立的な政策が採用された時、ラオスはマレーシアとの関係を構築した[1]。両国においては、1966年7月1日に外交関係が結ばれた[2]。この二国間関係は、マレーシアの元国王 (アゴン) であるミザン・ザイナル・アビディンによって支えられた[3]。
外交関係
2010年11月にはラオス国家主席のチュンマリー・サイニャソーンがマレーシアを、それぞれ公式訪問した[2]。
経済関係
2003年の二国間貿易は240万米ドルほどの小さな規模しかなかったものの、2004年には270万米ドルに拡大した[4]。さらに2009年は、マレーシアからラオスへの輸出は740万米ドルに達し、マレーシア人によるラオスへの投資も、1億5,000万米ドルとなっている[5]。両国はまた、二国間貿易協定、ツーリズム協定、投資保証協定、航空輸送協定、経済科学技術協力協定といった、二国間関係の拡大に資する多様な協定を結んでいる[4]。マレーシアは、ラオスにとって9番目の投資国である[5][6]。
参考文献
- ^ a b c Martin Stuart-Fox (28 September 1997). A History of Laos. Cambridge University Press. pp. 200–. ISBN 978-0-521-59746-3. https://books.google.co.jp/books?id=8VvvevRkX-EC&pg=PA200&redir_esc=y&hl=ja
- ^ a b “Corporate Information”. Ministry of Foreign Affairs, Malaysia. 21 June 2015閲覧。
- ^ “KING HOPES MALAYSIA, LAOS CONTINUE COOPERATION FOR MUTUAL BENEFITS”. Bernama(英語版), Prime Minister's Office of Malaysia (25 November 2010). 18 November 2013閲覧。
- ^ a b “Trade Relations between Lao PDR and Malaysia” (PDF). Smepdo.org. 18 November 2013閲覧。
- ^ a b “Laos, Malaysia sign three cooperation documents”. Vientiane Times, Lao Investors House (4 June 2010). 18 November 2013閲覧。
- ^ “NA president receives Malaysian Ambassador”. The National Assembly of The Lao People's Democratic Republic. 18 November 2013閲覧。