ライスワイン(英語:Ricewine、ドイツ語:Reiswein)は、米から作られた醸造酒(蒸留していない酒)。
日本
朝鮮半島
中国
- 稠酒 (Choujiu) - 中国西安近辺のどぶろく。もち米を原料とする。
- 米酒(ミーチュウ) - 透明で甘味のある中国の米酒(台湾では蒸留酒を指す)。もち米から作る。中国南部では食後に供されることが多い。
- 紅酒(アンチュウ) - 中国南部の酒。もち米、紅麹、米酒を2週間ほど発酵させ、濾過してから数ヶ月熟成させる。アルコール分は21%から23%、やや酸味を感じる。長期熟成したものが好まれる。(※中国では赤ワインのことも紅酒という。)
- 黄酒(ホアンチュウ) - もち米を原料とするが、糯粟、小麦が使われることもある。日本酒よりも酸度が高い。
南・東南アジア
- ブルム(Brem) - バリ島で作られる。甘味がある。蒸した米に麹を振りかけて、バナナの葉で包んで3日間発酵させる。3kgの米から2リットル取れる。絞った後、3ヶ月ほど熟成させることもあり、その場合、薄茶色となってアルコール度数も上がる。バリ人は祭りのとき以外はあまり飲まない[8]。
- リヒン(Lihing) - インドネシアボルネオ島サバ州のカダザン族が造る、どぶろくの一種[9]。
- ルオウ・カン (Ruou can) - ベトナムの米酒。「Rượu」は酒、「cần」は瓶を意味する。カナ書きはズオウカン、ジウカーン、ルーカン、ジオカンなど。竹の筒を通して飲む。
- サト (Sato) - サートゥとも書く。タイイーサーン地方を起源とする米酒。炊いたもち米(食事の残りを使うことも多い)を水でほぐし、軽くあぶった麹を粉にして混ぜ、1週間ほど発酵させる。布で絞って飲む。甘味が強く、アルコール度数は低い。
- タプイ (Tapuy) - フィリピンの米酒。ルソン島北部で作られる。
- タパイ (Tapai) - マレーシアボルネオ島サバ州の米酒。ババンガゾ村などで作られている[11][12]。
- トォン - ネパールのどぶろく。2度蒸した米に麦麹を混ぜ、甕に入れてその上に赤トウガラシなどを入れ、葉っぱや藁で蓋をして1週間ほど発酵させる。
- トゥア(Tuak) - マレーシアボルネオ島サラワク州のイバン族 (Iban people) が作るどぶろく。
- アラ - ブータンのどぶろく。
注釈、出典
参考文献