ヨックモック (市)
ヨックモック(スウェーデン語: Jokkmokk [ˈjɔ̌kːmɔk])は、スウェーデンのラップランド地方にある市である[1][2]。同地方のノールボッテン県にあるヨックモックというコミューン(基礎自治体)の中心地である[3][4][5]。 概要北極線から10キロメートルほど北上したところに位置する[6]。ヨックモックとは、サーミ語で「川が曲がるところ」という意味をもつ言葉である[7]。 2010年12月31日時点での人口は 2,786 人で、面積は 3.59 km2、人口密度は 776 人/km2である[8]。人口は、1990年のおよそ 4,000 人をピークに、以降は減少傾向が続いている[9]。 日本の洋菓子メーカーのヨックモック社の社名の由来となった町としても知られる[3]。 鉄道の駅としては、ヨックモック駅 (sv:Jokkmokks järnvägsstation) がある[10]。教育機関としては、サーミ高校、サーミ学校 (en:Sámi school (Sweden)) などがある[11]。 歴史1605年2月、スウェーデン王カール9世によって、ヨックモック・ウィンター・マーケット (sv:Jokkmokks marknad) という祭りが創始される[12][13]。 1889年、ヨックモック教会 (en:Jokkmokk Church) が創設される[14]。1945年、スウェーデンで初めてサーミ学校が設立される[15]。 1953年、フィンランドのサーミ文化協会などが発起人となって、スウェーデンやフィンランド、ノルウェーのサーミ民族の代表者による北欧サーミ会議 (en:Sámi Conference) が初めて開催される[16][17]。1989年、アイッテ - スウェーデン・山岳とサーミ博物館 (sv:Ájtte, Svenskt fjäll- och samemuseum) が開設される[18]。 文化アイッテ博物館では、サーミの文化や景観をテーマとした展示が行われており[19][20][21]、同博物館に属する施設として、山岳植物園 (sv:Jokkmokks fjällträdgård) が設けられている[22][6]。 ヨックモック・ウィンター・マーケットが、毎年2月の第1木曜日から開催されている[23][2][24]。開催時期には、毎年数万人の人々が近隣や遠方からこの地を訪れる[12][25]。ヨックモック・クリスマス・マーケットが、毎年12月に開催されている[26]。教会建築としては、木造のヨックモック教会などがある[14]。 ヨックモック社とは、同社の創業者である藤縄則一が1969年にこの地を訪れて以来、長期間にわたって文化的な交流を続けている[10][3]。 関連項目脚注
外部リンク
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