ヤオコー川越美術館
ヤオコー川越美術館(やおこーかわごえびじゅつかん)は、埼玉県川越市氷川町にある美術館。 三栖右嗣記念館(みすゆうじきねんかん)とも称する。 概要スーパーマーケットチェーンストアのヤオコーが、2010年の同社の創業120周年の記念事業として、本社を置く川越市に2012年(平成24年)3月11日に開館した。同社の藝術分野でのメセナ(社会貢献活動)の一環である。 美術館は川越の総鎮守で川越祭りを執り行なう氷川神社の北隣に位置し、新河岸川の桜並木に面している。美術館の設計はプリツカー賞受賞者の伊東豊雄(同社が川越市内に2018年竣工した新本社ビルの設計も同氏である[1] )。地域の文化サロンとして貢献するように設計されており、展示室を除いた庭や池、館内のショップ(三栖右嗣のグッズを各種取り揃え)、カフェには入館料なしで誰でも入場できる。 主な所蔵作品埼玉県に所縁の深い現代リアリズムの洋画家・三栖右嗣の油絵、リトグラフなど151点を収蔵・展示している。所蔵作品には東京国立近代美術館所蔵の『老いる』(安井賞受賞。1976年)の習作もある。別名の「三栖右嗣記念館」は三栖にちなむ。 ヤオコーの実質的な創業者である川野トモが、埼玉県比企郡ときがわ町にアトリエを構える三栖の作品に出遭い、蒐集してきたものである。川野幸夫の回想によると、トモは、常連客の依頼で三栖の個展に行き、コスモスの絵を購入した。節約を心掛け、それまで絵画にあまり興味がなかった母が絵を買ったことに幸夫は驚いたが、良い絵と感じ、川野家と三栖の親交が始まったという(ヤオコー本社の会長室には、三栖が描いた川野一家の集合肖像画もある)[2]。 所在地埼玉県川越市氷川町109-1 アクセス
脚注出典
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