モンテーニュ通りのカフェ
『モンテーニュ通りのカフェ』 (仏: Fauteuils d'orchestre) は、2006年のフランス映画。パリ8区・モンテーニュ通りを舞台に、アートに携わる人々の人間模様を描く。 第32回(2006年度)セザール賞にて助演女優賞(ヴァレリー・ルメルシエ)を受賞し、他に主演女優(セシル・ドゥ・フランス)・助演女優(ダニ)・脚本・編集の4部門にノミネートされた。 公開前年に他界した大女優シュザンヌ・フロンの遺作で、「シュザンヌへ」と追悼クレジットも記されている。 解説日本語題にも掲げられた本作の舞台・モンテーニュ通りは、パリ・8区にある街路である。本作において登場人物が交錯するカフェは、演奏会・オペラなどを公演するシャンゼリゼ劇場の向かいに位置している。シャンゼリゼ劇場正面入り口の向かって右側には芝居を上演するコメディ・デ・シャンゼリゼがあり、左側にはホテルが経営するオークション会場がある。音楽・演劇・絵画という、パリが世界に誇るアートが集結した場所で、この作品はそこに携わる人々(演奏家、演劇関係者、オークション関係者)の喜怒哀楽のを描く。 原題 Fauteuils d'orchestre は、土間の前の方にある劇中音楽を演奏する楽団に近い席を意味する。客にとってその席は細部が見えても全体が見わたせず、逆に演者は知人が見えるほど近い位置に座ると演じる事に集中できないこともある。日本で開催された2006年フランス映画祭では、原題をそのまま訳した『オーケストラ・シート』の日本語題で上映された。アメリカでもその題名では通じ難いので、舞台となった大通りの名称 Avenue Montaigne の題名で公開されたが、ポスターには通りの端から見えるエッフェル塔をフィーチャーし、フランスのイメージを押し出した。アカデミー賞の外国語映画部門のフランス代表となったが、惜しくも選外となった。 スタッフ
出演者
ロケ地
公開フランスでは2006年1月21日にラルプ・デュエズ映画祭で上映された後、同年2月15日に公開された。日本では、2006年3月の第13回フランス映画祭2006と同年10月の第19回東京国際女性映画祭で『オーケストラ・シート』の題で上映された後、2008年4月26日にユーロスペースで公開後、全国順次公開している。 外部リンク
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