モフアムシクイ属
モフアムシクイ属(モフアむしくいぞく、学名 Mohoua)は、鳥類スズメ目の属である。 「モフア」はマオリ語でキイロモフアムシクイを表す言葉 mohuahua / momohua から来ている。狭義のムシクイ、つまりウグイス上科メボソムシクイ科メボソムシクイ属(ムシクイ属)Phylloscopus とは特に近縁ではない。 ニュージーランド固有属。 系統と分類ニュージーランドムシクイ属 Finschia(ニュージーランドムシクイのみ)と近縁と思われる。これをモフアムシクイ属に含める説もある。 モフアムシクイ属(もしくはモフアムシクイ属+ニュージーランドムシクイ属)の位置付けには諸説あり、モズヒタキ科 Pachycephalidae、トゲハシムシクイ科 Acanthizidae などさまざまな科に分類されてきた。 Norman et al. 2009[1]によれば、カラス上科の中で基底付近に位置する。ただし国際鳥類学会議 (IOC)[2]はこれを受けニュージーランドムシクイ属と共に1科をなすようだとしながらも、科未定 Family Incertae Sedis とするに留めた。Norman et al. はカラス上科の全ての属は解析していないため、未解析の他の属と同じ科になる可能性があり、その場合、科の名称はモフアムシクイ科 Mohouidae とはならないかもしれない。Mohouidae という科名は正式に提唱されたことはないようである。しかし、Zachary Aidala et al.により、en:Journal of Ornithologyに2013年6月付で、この属の種に対して、新科Mohouidaeを適用すべきとする論文が掲載された。この論文のための調査では、ニュージーランド固有のスズメ目とオーストララシアの狭義のカラス上科の系統を代表する種の、核とミトコンドリアの配列のデータをもとに、ベイズ推定を用いて系統の分析を行った。結果はモフアムシクイ属の3種(ニュージーランドムシクイも含む)は単系統を成し、モフアムシクイ科に帰属させることを提案している。[3] Sibley分類では、カラス科モズヒタキ科モフアムシクイ族 Mohouini の唯一の属だった。フエドリ亜科には他に、現在のモズヒタキ科とオーストラリアゴジュウカラ科が含まれていた。 種2種が属する[2]。Finschia の1種も共に示す。
出典
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