メンフィス・サスペンション鉄道(メンフィスサスペンションてつどう、英: Memphis Suspension Railway)は、マッド・アイランド(英語版)のエンターテイメント・パークとテネシー州メンフィス市内中心部を結んでいた、懸垂式モノレールである。マッド・アイランド・モノレール(英: Mud Island Monorail)とも呼ばれる。
1982年7月3日に、モノレールの開通式が行われ[1]、モノレールはウルフ川ラグーン(英語版)を越えてマッド・アイランド(英語版)の南端に繋がる歩道橋の下を通っている。
当路線は、スイスで製造し1981年夏に配備された、2両の懸垂式車両を有している[2]。
全長518m (1,700ft)の歩道橋は、1981年6月29日に歩行者に開放された。モノレールは、1982年7月まで運行されていなかった[2]。
車両は内蔵モーターの代わりに、長さ1,067m (3,500ft)の外部ケーブルによって駆動されている[3]。
2両の車両は、ダウンタウン側のフロント・ストリート・ターミナルおよびマッド・アイランド・ターミナル間の平行トラック上を、同時に前後に往復している。
各車両は、最大乗客定員が180人であり、11.3km/h (7mph)の速度で移動している[4]。
船舶の航行する水路に橋を架ける際、アメリカ沿岸警備隊はヘルナンド・デ・ソト橋(英語版)と同じ桁下高を確保すべきと述べた[5]。
その結果、現在の高さで橋が建設されている。
事件および事故
1994年6月19日に、メンフィス州立大学の女子学生シェリー・マックナイト(当時19歳)が1両の車両外側の窓ガラスを清掃中に7.9m下に転落して死亡した[6]。原因は、メンフィス警察による偶発的な取調べによるものであった[7]。彼女の家族は、彼らがメンフィス市に対して起こした訴訟に敗訴した。
大衆文化において
1993年の映画『ザ・ファーム 法律事務所』での「ミッチ・マクディーア」はトム・クルーズが演じており、彼を殺そうとする「ザ・ファーム」から逃げるために当鉄道を利用している[8]。
脚注
- ^ Callahan, Jody (1996年7月11日). “Still afloat - Mud Island celebrates 14th year, feels growing pains”. The Commercial Appeal
- ^ a b “Mid-South memories - Come on in”. The Commercial Appeal. (2006年6月19日)
- ^ Thomas, William (1992年4月25日). “Manager undaunted by crumbles, leaks, rust”. The Commercial Appeal
- ^ Mud Island River Park. “Mud Island River Park: Monorail”. 2007年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月26日閲覧。
- ^ Harrington, Chris (2002年3月6日). “Bridging Mud Island: The biography of an idea”. The Memphis Flyer. http://www.memphisflyer.com/memphis/Content?oid=oid%3A7580
- ^ Coleman, Laura (1994年6月20日). “Extra effort to be dutiful causes fatal fall for Mud Island worker”. The Commercial Appeal
- ^ Johnson, Rob (1994年6月21日). “Fatal Mud Island fall ruled accident”. The Commercial Appeal
- ^ Stewart, Leah (1993年7月25日). “Mud Island gets stream of business - "The Firm" acts as billboard for unadvertised attraction”. The Commercial Appeal
関連項目
外部リンク
座標: 北緯35度8分54.8秒 西経90度3分18.6秒 / 北緯35.148556度 西経90.055167度 / 35.148556; -90.055167