メトン (クレーター)
メトン (Meton) は、月の表側にある巨大なクレーターであり、月の北部に位置する。紀元前433年に太陰暦の閏月の根拠となったメトン周期(月の朔望と季節の一致が循環する周期)を発見した古代ギリシアの天文学者、メトンにちなんで名づけられた。 メトンは地球から見ると北の縁付近に位置しているため、東西に長い楕円形に見える。メトンの南西にはバローが位置しており、メトンEの南西の周壁と接している。メトンの北東にはバイヨーとエウクテモンが、メトンの北西にはスコアズビーが位置しており、メトンの南東にはネイソンが位置している。 メトンの南部には直径77キロメートルのメトンCが、メトンの南東部には直径78キロメートルのメトンDが位置しており、メトンの北西部には直径42キロメートルのメトンEが、南西部には直径51キロメートルのメトンFが位置している。メトンの従属クレーターであるメトンC、メトンD、メトンE、およびメトンFは、メトンと合体して広大な壁平原を形成している。この壁平原の底は溶岩で満たされており、クローバーの葉のような形を作っている。メトンの周壁は従属クレーターによって大きく消失しており、西側と北西側の周壁のみが残存している。 従属クレーターメトンのごく近くにある小さな無名のクレーターについては、アルファベットを付加することによって識別される。
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