メタンスルホン酸

メタンスルホン酸
一般情報
IUPAC名	メタンスルホン酸
別名	メチルスルホン酸
組成式	CH3SO3H
式量	96.1
形状	無色の低融点固体
CAS登録番号	[75-75-2]
性質
密度と相	1.4812 g/cm^3, 固体
水への溶解度	よく溶ける
融点	18 °C
沸点	167 °C/10mmHg
pKa	-2.6 (at 25℃)
出典	"Merck Index", 13th ISBN 0911910-13-1

メタンスルホン酸（メタンスルホンさん、methanesulfonic acid）は、もっとも単純な有機スルホン酸の一種である。強酸性のため、脱水縮合反応の酸触媒や医薬品塩の酸成分として利用される。メシル酸（Mesylic acid）ともいう。

水、エタノールには溶ける。ベンゼンにわずかに溶け、ヘキサンには溶けない。

ジメチルスルフィドの過マンガン酸カリウム、硝酸による酸化[1]、メタンの三酸化硫黄によるスルホン化[2]などにより工業的に製造される。

エステル

メタンスルホン酸エステルはメシラート（mesylate）とも総称され、アルキル化試剤や脱離基として使用される。

脚注

1. スタンダードオイル法 US2697722
2. ハンドリー法 US2493038

関連項目

• P-トルエンスルホン酸
• スルホン酸
• メシル基

出典

• 長倉三郎ほか（編）「メタンスルホン酸」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。
• "Merck Index", 13th ISBN 0911910-13-1