株式会社メタプラネット (英 : Metaplanet Inc. )は、ホテル運営会社などを傘下に持つ持株会社 である。東京証券取引所 スタンダード市場上場。
概要
1999年に設立されたCD・レコードの企画・制作・販売会社であるダイキサウンド株式会社が、2011年3月に持株会社制への移行に伴い、株式会社フォンツ・ホールディングスに変更。新たに事業会社としてダイキサウンド株式会社(2代)を設立した。その後、ソリューション事業や宝石・宝飾品関連事業に進出するも、2012年から2013年にかけ順次撤退。一方、2012年12月には東南アジアで宿泊業や飲食業を展開するレッド・プラネット・ホテルズ (英語版 ) が資本参加。2013年4月にはホテル運営事業を開始した。2014年には飲食事業も開始したが、2016年6月末に撤退した。2017年2月にはダイキサウンド株式会社(2代)も売却したと同時に、営業活動におけるキャッシュ・フロー も5期ぶりに黒字に転換し、ジャスダック 上場廃止は回避された[ 3] 。現在はホテル事業を営む会社となっている。
沿革
1999年 (平成11年)6月 - ダイキサウンド株式会社 として設立。
2004年 (平成16年)11月 - 株式を店頭登録(現・ジャスダック )。
2011年 (平成23年)
3月 - 持株会社制に移行。事業部門を新設分割 により(新)ダイキサウンド株式会社に承継し、株式会社フォンツ・ホールディングス に商号変更。
11月 - 子会社として株式会社フォンツ・コアファンクション(現・ 株式会社レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパン)を設立。
12月 - 子会社として株式会社フォンツ・ジュエリーを設立。
2012年 (平成24年)9月 - 子会社の株式会社フォンツ・ジュエリーの全株式(51%)を譲渡。
2013年 (平成25年)
4月 - レッド・プラネット・ホテルズと業務提携。ホテル運営事業を開始。
8月 - ホテル1号店である「チューンホテル那覇 沖縄」を開業。
2014年 (平成26年)
1月1日 - 株式会社レッド・プラネット・ジャパン に商号変更。
5月 - 株式会社キューズマネージメントを子会社化。
7月 - 株式会社キューズダイニング、株式会社スイートスターほか1社を子会社化。
9月 - Sweetstar Asia Limitedを子会社化。
2015年 (平成27年)
2月26日 - 新設分割により、飲食事業を営む子会社管理事業を株式会社レッド・プラネット・フーズに承継。
9月 - 株式会社アジェット(後のフード・プラネット )の株式を取得し、持分法適用関連会社とする。
2016年 (平成28年)6月 - 飲食事業を営むレッド・プラネット・フーズ、及びその傘下のキューズマネージメント、キューズダイニング、スイートスター、Sweetstar Asia Limitedほか5社をフード・プラネットに譲渡。保有するフード・プラネット株式の大半をJapan Opportunities Master Fund Ltd.に貸株を行い、資本関係を解消。
2017年 (平成29年)2月 - ダイキサウンドの全保有株式を株式会社トラストホールディングスへ譲渡。音楽ディストリビューション事業から撤退。
2021年 (令和3年)5月 - 資本金3,096,887,874円のうち3,096,887,873円をその他資本剰余金に振り替え、資本金の額を1円とする[ 1] 。
2022年 (令和4年)
3月 - 2021年12月期において債務超過となり上場廃止に係る猶予期間入り。
9月 - エボファンドの子会社であるEV O FUND LLCが株式公開買付け により、Red Planet Holdings Pte. Ltd.の保有する全株式(所有割合70.50%)を取得[ 4] 。
10月 - 子会社「メタプラネット株式会社」「ウェン東京合同会社 」を設立。12月28日に事業開始[ 5]
2023年 (令和5年)
2月7日 - 社名を株式会社レッドプラネットジャパン から株式会社メタプラネット に商号変更 [ 6]
2024年 (令和6年)
2月14日 - 取締役会において同年3月25日開催予定の株主総会を以って、社名を株式会社メタプラネット から 株式会社のぞみCo に商号変更 [ 7] を発表。
3月25日 - 取締役会において商号変更を撤回[ 8] 。
事業
メタプラネット株式会社 ウェン東京合同会社
Web 3 やブロックチェーン、NFT技術を利用した
メタバース拠点「WEN Tokyo」運営
Web3やメタバース事業の拡大を図る海外企業または日本企業の海外進出に特化したコンサルティング
Web3やメタバースに関わる企業及びプロジェクト、デジタル資産投資 [ 9]
IRコンサルティング事業
ダイキサウンド株式会社
ダイキサウンド株式会社 (英 : Daiki Sound Co., Ltd. )は、インディーズ を主体とするレコード流通会社。現在の法人は、1999年 に設立された(旧)ダイキサウンド株式会社が持株会社 制移行に伴い、株式会社フォンツ・ホールディングス(現・レッド・プラネット・ジャパン)へ商号変更した際に、事業会社として新設分割 により設立されたものである。2018年現在、旧ダイキサウンドであるレッド・プラネット・ジャパンとは資本関係のない企業となっている。
1000社以上のインディーズ・レコードメーカーと連携してCDの販売委託業務を行っているほか、レーベル事業も行っている。大手レコード会社に比べて見劣りしない流通体制を整えており、邦楽・洋楽の販売も行っている。またJVCケンウッド (旧・日本ビクター /ケンウッド )と共同でインディーズ試聴システムの構築・開発も行っており、主要レコード店に設置された実績もある。インディーズレーベルの製造番号統一作業などを行ったことで、日経情報ストラテジーには「日本中のインディーズレーベルを束ねて、流通制度を整えた」と記述された[ 10] [ 11] 。
上記のようにインディーズレーベルを束ねるという基本方針のため、ダイキサウンドとしての所属アーティストは抱えていないが、ヴィジュアル系アーティストに特化した営業部を持つ[ 12] 。
ゴールデンボンバー などが所属するユークリッド・ミュージックエンターテイメント や、モーニング娘。 を最筆頭とするハロー!プロジェクト などが所属するアップフロントグループ 機能子会社 のアップフロントワークス [ 13] が代表的な取引先である[ 14] 。
脚注
^ a b 資本金の額の減少及び剰余金の処分並びに資本準備金の額の減少及び剰余金の処分に関するお知らせ レッド・プラネット・ジャパン 2021年2月24日
^ a b c d e f g h i 株式会社レッド・プラネット・ジャパン『第23期(2021年1月1日 - 2021年12月31日)有価証券報告書 』(レポート)、2022年3月29日。
^ 当社株式の業績基準に係る猶予期間からの解除に関するお知らせ レッド・プラネット・ジャパン 2018年3月30日
^ EV O FUND LLCによる当社株券等に対する公開買付けの結果並びに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ レッド・プラネット・ジャパン 2022年9月17日
^ “新規事業(Web 3 及びメタバース関連事業)の開始に関するお知らせ ”. 株式会社レッド・プラネット・ジャパン. 2023年3月27日 閲覧。
^ “株式会社レッド・プラネット・ジャパン(3350)が商号の変更を発表 ”. 株式会社 今日見堂企画. 2023年3月27日 閲覧。
^ “商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ ”. 株式会社 メタプラネット. 20240311 閲覧。
^ “第25回定時株主総会付議議案の一部撤回に関するお知らせ ”. 株式会社 メタプラネット. 20240406 閲覧。
^ “サービス ”. 株式会社メタプラネット. 2023年3月27日 閲覧。
^ xTECH(クロステック), 日経. “【ダイキサウンド】インディーズ音楽を全国へ,データベース生かして配信も(前編)” (日本語). 日経 xTECH(クロステック) . https://xtech.nikkei.com/it/article/COLUMN/20060522/238562/ 2018年9月9日 閲覧。
^ xTECH(クロステック), 日経. “【ダイキサウンド】インディーズ音楽を全国へ,データベース生かして配信も(後編)” (日本語). 日経 xTECH(クロステック) . https://xtech.nikkei.com/it/article/COLUMN/20060522/238563/ 2018年9月9日 閲覧。
^ ダイキサウンド株式会社. “ダイキサウンド株式会社|ヴィジュアル系 ”. ダイキサウンド株式会社 . 2018年9月9日 閲覧。
^ 主にインディーズとして制作された作品のみ担当していたが2019年3月までに取引解消となった。
^ 藤谷千明「ゴールデンボンバーにみる2010年代のメディア戦略 | ここではない、どこかの文化時評 | 藤谷千明 | cakes(ケイクス) 」『cakes(ケイクス)』。2018年9月9日 閲覧。
外部リンク