ミナミウミカワウソ
ミナミウミカワウソ(南海獺、Lontra felina)は、イタチ科カナダカワウソ属に分類される食肉類。別名ウミカワウソ。 分布アルゼンチン[2][3]、チリ、ペルー[5][6][7][8] 形態体長50-60cm[8]。尾長30-37cm[8]。体重3.2-5.8kg[5][8]。背面の毛衣は濃褐色で[6]、上毛の先端は明色[5][7][8]。腹面の毛衣は淡黄褐色や灰褐色で[6][8]、頬や顎、喉は明色[5][7]。 吻端にある体毛が無く露出した板状の皮膚(鼻鏡)の上縁は直線的[8]か丸みを帯びる[5][7]。水かきの下面には体毛が点在する[5][7]。 生態岩礁海岸などに生息する[5][8]。昼行性だが[8]、午前中は陸上で休む[5]。単独もしくは3頭までの家族群[5]を形成し生活する[8]。 食性は動物食で、主に甲殻類を食べるが貝類、魚類も食べると考えられている[5][7][8]。水中で獲物を捕食する[5]。 繁殖形態は胎生。妊娠期間は60-120日[8]。岩の割れ目などで、チリの個体群は9-10月に1回に2頭[7]の幼獣を産む[5][8]。 人間との関係生息地では食用とされたり、毛皮が利用される事もあった[6]。 海洋汚染、毛皮目的の乱獲[5][7]、漁業による混獲などにより生息数は減少している[8]。生息地では法的に保護の対象とされているが、密猟・密輸される事もある[8]。 関連項目脚注
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