マーチ・オア・ダイ
『マーチ・オア・ダイ』(March ör Die)は、イギリスのバンド、モーターヘッドが1992年に発表した10作目のスタジオ・アルバム。 背景クレジットには明記されていないが、「アイ・エイント・ノー・ナイス・ガイ」のみオリジナル・ドラマーのフィル・テイラーが参加した[7]。そして、大部分の曲でトミー・アルドリッジがドラムスを担当したが、「ヘルレイザー」(オジー・オズボーンのアルバム『ノー・モア・ティアーズ』で発表された曲の別ヴァージョン)には、正式な新ドラマーのミッキー・ディーが参加した[8][9]。なお、「ヘルレイザー」のモーターヘッド版は、映画『ヘルレイザー3』(1992年公開)のサウンドトラックで使用された[10]。 「キャット・スクラッチ・フィーヴァー」はテッド・ニュージェントのカヴァーで[11]、この曲と「ヘルレイザー」は、2017年発売のカヴァー・コンピレーション・アルバム『アンダー・カヴァー』に再収録された[12]。「アイ・エイント・ノー・ナイス・ガイ」はレミー・キルミスターとオジー・オズボーンのデュエット・ボーカルによる曲で、スラッシュもゲスト参加した[11]。 反響・評価本作は1992年8月8日付の全英アルバムチャートで60位を記録するが、翌週にはトップ100圏外に落ちた[6]。一方、ドイツのアルバム・チャートでは13週連続でトップ100入りし、最高21位を記録した[4]。 Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「この英国の伝説的なバンドは、ラジオでかかることを意識するあまり、彼らの自由奔放なパワーと、頭蓋骨を砕くようなディストーション・サウンドの大部分を捨て去ってしまった」「モーターヘッドの作品中、特に不人気の作品であることは否定できず、レミーは即座に、より過激な1993年の傑作『バスターズ』へ路線変更した」と評している[11]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「今回はノイズ、スピードをセーヴし、意外やメロディを強調、ある意味では最も聴きやすい作品となった」と評されている[13]。 収録曲特記なき楽曲はレミー・キルミスター、フィル・キャンベル、ワーゼルの共作。
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク |