マッカードル病
マッカードル病(マッカードルびょう、McArdle's disease)は、糖原病の1つ(V型)であり、グリコーゲンホスホリラーゼの欠損によりグリコーゲン代謝によるグルコース産生ができない病態である[1]。糖原病の中ではポンペ病(II型)、コーリー病(III型)と並び患者数が多い[2]。 概要グリコーゲンの分解は、ATPの生産、グルコース合成による血糖値の維持が目的である[1]。グリコーゲンはグリコーゲンホスホリラーゼにより、加リン酸分解されてグルコース-1-リン酸になり、グルコース-1-リン酸はホスホグルコムターゼにより官能基が置換されグルコース-6-リン酸となり解糖系に入る、もしくは解糖によりATPが生産される[1]。マッカードル病はグリコーゲンホスホリラーゼの欠損によりグリコーゲンの分解ができない病態である[1]。激しい運動時に解糖ができないため、筋肉中のATPが不足し、痙攣が起こる。 治療グリコーゲンホスホリラーゼをつくる遺伝子が欠損しているため、現在治療法は確立されていないが、解糖が起こるような激しい運動を避けることが必要となる[1][2]。 脚注
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