ポーレット島(ポーレットとう 英語: Paulet Island)は、南極半島の北東端にある直径約1.6 kmの円形の火山島。20万羽以上のアデリーペンギンが棲息しており、亜南極の観光ツアーの定番の目的地になっている[2]。船で訪れる観光客は年間5000人に達する[3]。
地理
ダンディー島の南東4.8 kmに位置する。溶岩でできており、スコリア丘の頂上に小さなクレーターがある。地熱により島の一部は氷が溶けて地面が露出する。若い火山の形態を示し、1000年前まで火山活動が活発だったと考えられている[1]。ジェイムズ・ロス島火山群に属する[4]。
歴史
この島は、ジェイムズ・クラーク・ロスの率いるイギリス探検隊(1839年-1843年)によって発見され、ロス隊長がイギリス海軍提督[5]のジョージ・ポーレット卿に献名した。
1903年、スウェーデン探検隊(Otto Nordenskiöld隊長)の船アンタークティック号は、この島の海岸から流れてきた氷にぶつかって沈んだ。
関連項目
出典
参考文献
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関連図書
本文の典拠ではないもの、発行年順。
- 発見の歴史
- 火山
- 倉沢 一「南極の火山活動と火山岩の性質 (南極地球化学シンポジウム特集)」『南極資料』第58号、立川 : 国立極地研究所、1977年3月、p204-234。ISSN 0085-7289、NAID 110001183149、国立国会図書館書誌ID:1816981。
- Antarctica. シドニー:リーダーズ・ダイジェスト社、1985年、pp. 152–159.
- Child, Jack. Antarctica and South American Geopolitics: Frozen Lebensraum. ニューヨーク: Praeger Publishers、1988年、pp. 69, 72。
- Le Masurier, W.E. ; Thomson, J.W. ; Smellie, John L. Paulet Island. アメリカ地球物理学連合、1990年。
- Stewart, Andrew. Antarctica: An Encyclopedia. ロンドン: McFarland and Co.、1990年 (2巻)、p 752。
- Fred G. Alberts(編集)Geographic Names of the Antarctic、ワシントンDC:NSF(アメリカ国立科学財団)、1980年。OCLC 1057460551。
- LeMasurier, W. E.; Thomson, J. W. (編) (1990). Volcanoes of the Antarctic Plate and Southern Oceans. アメリカ地球物理学連合. p. 512 pp. ISBN 0-87590-172-7
- 小説
- 旅行書
- ロンリープラネット(編)Antarctica: a Lonely Planet Travel Survival Kit、オークランド(カリフォルニア州):ロンリープラネット出版、1996年、302頁。
関連項目
外部リンク