ボーン・レガシー
『ボーン・レガシー』(The Bourne Legacy)は、エリック・ヴァン・ラストベーダーによる2004年のスパイ小説である。前作『最後の暗殺者』(1990年)より14年ぶりとなるジェイソン・ボーンを主人公としたシリーズの4作目であり、シリーズ創始者のロバート・ラドラムが亡くなったため、本作よりラストベーダーが執筆することになった。ラストベーダーによるシリーズ作品は2012年時点で『The Bourne Imperative』まで7作が発表されている。 2012年8月に同名の映画が公開されたが、内容は本作と異なると報じられていて[1]そのとおりとなった。 あらすじ
『最後の暗殺者』の後、ジェイソン・ボーンは再びデヴィッド・ウェブと名乗り、ジョージタウン大学で言語学の教授に就いていた。しかしこの平穏は長続きせず、ボーンの頭を銃弾が霞めたことで沈黙は破られた。 ボーンはまず、CIA時代の友人だったアレックス・コンクリンに会いに行った。だがコンクリンの家に着くと彼は既に死亡しており、さらに直後に警察が駆けつけ、濡れ衣を着せられたボーンは追われる身となった。逃亡しながらボーンはコンクリンの携帯電話とメモを手掛かりに、自分を襲い、友人を殺した犯人を突き止めることにした。 同名の映画作品→詳細は「ボーン・レガシー (映画)」を参照
『ボーン・アルティメイタム』の脚本に参加したジョージ・ノルフィは、それまでのようにロバート・ラドラムの小説に関連にした第4の映画の脚本を書く予定であった。ジェイソン・ボーン役のマット・デイモンも当初からプロジェクトに入っており[2]、さらにジュリア・スタイルズとジョアン・アレンも参加を依頼されていた。しかしながら当初続投が予定されていたポール・グリーングラス(『ボーン・スプレマシー』、『ボーン・アルティメイタム』の監督)の降板が2009年11月30日に発表され[3]、マット・デイモンも「彼無しで映画を撮ることはありえない」と述べた[4]。 2010年6月9日、トニー・ギルロイが『ボーン・レガシー』の脚本、監督を担当し、同作が2012年に公開されると発表された[5]。映画『ボーン・レガシー』は小説『ボーン・レガシー』をベースとした内容ではなく[1]、ジェイソン・ボーンも登場しない[6]。同映画は新しいカノンに基づいたリブートの類ではなく、これまでのシリーズのスピンオフのような形となり、ボーンを作ったトレッドストーン作戦と類似の作戦によって生み出された新キャラクターが描かれる。またギルロイは、デイモンとグリーングラスが将来シリーズに復帰する可能性も無くなってはいないと語っている[7]。『ボーン・レガシー』は2012年8月3日に北米で公開された[8]。 ジェイソン・ボーン・シリーズ(小説)
参考文献
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