ボリアナ(カタルーニャ語: Borriana: バレンシア語: [boriˈana, buriˈana])またはブリアナ(スペイン語: Burriana: スペイン語: [buˈrjana])は、スペイン・バレンシア州カステリョン県のムニシピ(基礎自治体)。2016年の人口は34,643人。カタルーニャ語名とスペイン語名が優劣の差なく公式名であるため、内務省などは両言語名の間にスラッシュを挟んだBorriana/Burriana(ボリアナ/ブリアナ)という表記を用いることがある。
地理
プラーナ・バイシャ(英語版)郡は約19万人の人口を有し、プラーナ・アルタ(英語版)郡に次いでカステリョン県で2番目に人口の多い郡である。ヴィラ=レアル、ボリアナ/ブリアナ、ラ・ヴァイ・ドゥイショー、オンダなどの町があり、ヴィラ=レアルに次いで人口の多いボリアナ/ブリアナがプラーナ・バイシャ郡の政庁所在地となっている。
ボリアナ/ブリアナはプラーナ・バイシャ郡の東端にある自治体であり、自治体域の東部は地中海に面している。ミリャルス川の流域にあり、市街地はオレンジの果樹園に囲まれている[1]。約15キロメートルの海岸線を有し、約2キロメートルの砂浜を持つエル・アレナル海岸がある。市街地は地中海から約1.5キロメートル離れている。
夏季には旅行者やバカンス者が集まるため、人口が約3倍となる。カステリョン県の県都カステリョン・デ・ラ・プラナからはCV-18号線やN-340号線で訪れることができる。
アメリカ合衆国の小説家であるジェームズ・ミッチェナーが1968年に著した随筆『わが青春のスペイン(英語版)』では、若いミッチェナーが船員としてボリアナに上陸したことが記されている。ミッチェナーらはスコットランドでのマーマレード製造のためにボリアナ近辺でオレンジを集めた。ボリアナの町にはミッチェナーに関連する多数の記念碑がある。
集落
- Burriana
- Les Alqueries de Santa Bàrbara
- El Port de Borriana
- El Grau de Borriana
- La Serratella
- Les Alqueries del Ferrer
- Poblats marítims
- Virrangues(定住者なし)
見どころ
- 13世紀に建設されたバシリカ。後陣はゴシック様式であるが、ロマネスク様式の要素もある。鐘楼は15世紀の建築である。
- 16世紀に地中海沿岸の警備のために建設された石造の監視塔。10メートルの高さがあり、2階建となっている。
- 17.84ヘクタールの面積を有する自治体立の自然公園である。ミリャルス川の支流の旧河道であり、市街地東部から地中海まで続いている。
- バレンシア地方とスペインにおける柑橘類の歴史を展示している、ヨーロッパでも珍しい博物館である。
- 1967年に設立された。先史時代から中世までの歴史が展示されている。
-
エル・サルバドール教会
-
トーレ・デル・マール
-
クロット・デ・ラ・マーレ・デ・デウ自然公園
-
オレンジ博物館
人口
政治
首長一覧(1979-)
任期
|
首長名
|
政党
|
1979–1983
|
Juan Canós Safont
|
民主中道連合 (UCD)
|
1983–1987
|
Juan Sanchordi Pitarch
|
スペイン社会労働党 (PSPV-PSOE)
|
1987–1991
|
Juan Sanchordi Pitarch
|
スペイン社会労働党 (PSPV-PSOE)
|
1991–1995
|
Juan Sanchordi Pitarch
|
スペイン社会労働党 (PSPV-PSOE)
|
1995–1999
|
Alfonso G. Ferrada Gómez
|
国民党 (PP)
|
1999–2003
|
Alfonso G. Ferrada Gómez
|
国民党 (PP)
|
2003–2007
|
Alfonso G. Ferrada Gómez
|
国民党 (PP)
|
2007–2011
|
José Ramón Calpe Saera
|
国民党 (PP)
|
2011–2015
|
José Ramón Calpe Saera
|
国民党 (PP)
|
2015–2019
|
Maria José Safont Melchor
|
スペイン社会労働党 (PSPV-PSOE)
|
2019–2023
|
n/d
|
n/d
|
2023–
|
n/d
|
n/d
|
出身者
姉妹都市
脚注
外部リンク