ボティス(Botis)またはオティス(Otis)は、悪魔学における悪魔の一人。
概要
『ゴエティア』によると、60の軍団を率いる序列17番の地獄の大総裁にして伯爵とされる。
『大奥義書』によればアガリアレプトの配下にあるという。
『ミュンヘン降霊術手引書』ではオティウス(Otius)という名前で紹介されており、36の軍団を率いるという[1]。
召喚者の前に蛇の姿で現れ、現在・過去・未来の知識を与える。他には争いごとを調停する力を持つといわれる。召喚者が望めば、鋭い剣を持ち、大きな牙と二本の角[2]を生やした人間に似た姿になるという。
脚注
- ^ Forbidden Rites, pp.165-166 および p.291
- ^ 『ミュンヘン降霊術手引書』では三本の角となっている。
参考文献
- 山北篤、佐藤俊之『悪魔事典』新紀元社、2000年、272-273頁。
- フレッド・ゲティングズ著、大瀧啓裕訳『悪魔の事典』青土社、1992年 ISBN 4-7917-5185-X
- コラン・ド・プランシー著、床鍋剛彦訳『地獄の辞典』講談社、1990年 ISBN 4-06-201297-9
- Kieckhefer, Richard, Forbidden Rites: A Necromancer's Manual of the Fifteenth Century, Pennsylvania State University Press (1998), ISBN 978-0271017518
- Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Weyer, Johann, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集・解題・注釈、ラテン語原文、レジナルド・スコットの英訳)
- Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)