ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス
『ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス』(What I Really Want for Christmas)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ブライアン・ウィルソンが2005年に発表したスタジオ・アルバム。ソロ転向後としては初のクリスマス・アルバムで[3][4]、書き下ろしの新曲、ザ・ビーチ・ボーイズ時代に発表した『ザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム』(1964年)からのセルフ・カヴァー2曲、それにクリスマス・キャロルのカヴァーが含まれている。 背景新曲のうち表題曲はエルトン・ジョンとの仕事で知られるバーニー・トーピンが作詞し、「クリスマジー」はジミー・ウェッブが作詞した[3]。 CDボーナス・トラックの3曲はアルバム本編よりも古い録音で[5]、そのうちオリジナル曲の「オン・クリスマス・デイ」は2000年12月9日に録音され、同月のうちにウィルソンの公式サイトで公開された[6]。なお、アメリカではアナログLPもリリースされている[5]。 反響・評価母国アメリカでは本作がBillboard 200で200位を記録し[2]、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートでは「ひいらぎ飾ろう」が9位、「ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス」が29位を記録した[7]。イギリスでは、本作は全英アルバムチャート入りを逃すが、表題曲は2005年12月17日付の全英シングルチャートで66位を記録した[8]。 ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ウィルソンの妙に力強いボーカルは、クリスマスのコンセプトにはあまり似つかわしくないが、アレンジやサウンド処理は大変良く、長大な楽器のリストやサウンドは『ペット・サウンズ』や『スマイル』のクレジットを長年記憶してきたようなビーチ・ボーイズ・ファンにとって馴染み深いものだろう」と評している[3]。また、『ワシントン・ポスト』紙のスタッフのリチャード・ハリントンは、本作を2005年のクリスマス・アルバムのうち特に優れた10作の一つとして挙げ「声は衰えているが、魂は衰えていない」と評している[4]。 収録曲
CDボーナス・トラック
参加ミュージシャン
脚注
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