ペチカ (曲)
『ペチカ』は、北原白秋作詞・山田耕筰作曲の唱歌(童謡)である。1924年発行の『満州唱歌集』に収録され、1932年の大改訂で削除された。音楽教科書にも掲載されていることがある有名な曲。原曲は変ホ長調だが、現代ではニ長調に下げられて歌うこともある[1]。 概要ペチカとはロシアの暖炉兼オーブンのこと。ただし歌の舞台は大正期の満州である。南満州鉄道が設立され、満州への移民が増えていた時代に、土地に合った歌が求められるようになり、南満州教育会からの依頼を受けた白秋・耕筰の二人が実際に満州に赴いて制作した[2]。 歌詞の「くりやくりや」とは、満州の名物であった焼き栗売りの声のことである。1925年の白秋の詩集『子供の村』には、白秋自筆の栗売りの挿絵が添えられている。作曲者の耕筰自身の注記により、「ペチカ」はロシア語の発音に近づけた「ペィチカ」と歌うことが指示されている[3]。 歌詞雪の降る夜は 楽しいペチカ みんなのうた関連曲同じく白秋・耕筰コンビの楽曲。 脚注外部リンク
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