ベトナム史略(Việt Nam sử lược、漢字表記:越南史略)は、チャン・チョン・キムが1919年に著した歴史書。本書はクオックグーで書かれた最初の体系的なベトナム通史(仏領期以前を扱う)である。その記述は簡にして要を得つつも、蓄積があってしかも読みやすいと評価されている。1920年の初版以降、幾度も版を重ね、南ベトナムでは教科書として使われていたこともあった。
本書はベトナムの歴史を5つの段階に区分している:
キムによれば、本書に続く時代を扱った続巻を作る予定だったという。本書の後代の版にて以下のように述べている:
—p.236註189[1]