ブレイディン・ヘーゲンズ
ブレイディン・カール・ヘーゲンズ(Bradin Carl Hagens、1989年5月12日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州モデスト出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。現在は、CPBLの台鋼ホークス所属。 CPBLでの登録名は、楽天時代は「豪勁」、台鋼時代は「後勁」。 経歴プロ入り前2008年のMLBドラフトでカンザスシティ・ロイヤルズから37巡目(全体1105位)で指名されたが、この時は入団しなかった[1]。 プロ入りとダイヤモンドバックス時代2009年のMLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから6巡目(全体186位)で指名され、プロ入り[2]。契約後はルーキー級ミズーラ・オスプレイで15試合に登板し、1勝1敗4セーブ、232⁄3回を投げ防御率3.42だった。 2010年はA級サウスベンド・シルバーホークスで39試合に登板し、3勝6敗4セーブ、601⁄3回を投げ防御率6.56だった。 2011年は前年に引き続きA級サウスベンドに所属。この年は先発を務め、24試合に登板し8勝7敗、1242⁄3回を投げ防御率4.11だった。 2012年はA+級バイセイリア・ローハイドとAA級モービル・ベイベアーズでプレー。A+級では35試合に登板し3勝4敗、95回を投げ防御率3.88、AA級では2試合に先発し0勝0敗、111⁄3回を投げ防御率3.97だった。 2013年はAA級モービルで26試合に先発し11勝8敗、148回を投げ防御率3.47だった。 2014年はAA級モービルで24試合に登板して8勝6敗、1102⁄3回を投げ防御率4.15、AAA級リノ・エーシズでは4試合に先発して1勝1敗、242⁄3回を投げ防御率2.55という成績を残し、8月14日にメジャー契約を結んだ[3]。同日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャーデビュー。8月18日にAAA級リノに降格した。この年はメジャー2試合に登板し0勝1敗、2.2回を投げ防御率3.38という成績だった。 レイズ傘下時代2015年4月5日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。この年はメジャーでの登板はなかったが、AA級モンゴメリー・ビスケッツでは16試合に登板して4勝5敗、63回を投げ防御率3.86、AAA級ダーラム・ブルズでは14試合に登板して5勝5敗、702⁄3回を投げ防御率2.67という成績を挙げた。 広島時代2015年12月14日、広島東洋カープとの契約が合意に達したことが球団から発表された[4]。推定年俸47万5,000ドル(約5,700万円)に出来高の条件を加えた1年契約で、背番号は66。 2016年4月23日に入団後初の出場選手登録を果たすと、公式戦の開幕から一軍に定着していたジェイ・ジャクソンと共に、セットアッパーとして活躍。救援投手としては45試合の登板で、5勝2敗19ホールド、防御率2.38という成績を残した。また、一軍の先発陣に故障者が相次いだ8月中旬からは、経験のある先発へ転向[5]。転向後6試合の登板成績は2勝3敗で、チーム事情から9月17日に登録を抹消されたが、中継ぎ・先発の双方でチームの25年振りセントラル・リーグ優勝に貢献した。11月18日、翌シーズンの選手契約に合意したことが球団から発表された[6][7]。 2017年は、4月に3試合登板したものの防御率12.00と極度の不振のため登録抹消され、7月に一軍に復帰したが、最終的に11試合登板、防御率6.60という結果に終わり、12月2日に自由契約となった[8]。 広島退団後2018年2月23日に古巣であるアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[3]。オフの11月3日にFAとなった。 2019年4月1日に北米独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークスと契約した。5月20日にダイヤモンドバックスに復帰し、AAA級リノに配属された。オフの11月4日にFAとなった[3]。 2020年は前年も所属したファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークスに所属。 台湾・楽天時代2020年12月30日にCPBLの楽天モンキーズと契約した[9]。 2021年3月25日の統一ライオンズ戦でCPBL初登板・初先発登板を果たし、6回3安打無失点と好投するも勝敗はつかず[10]。4月1日の統一ライオンズ戦では6回を2失点(自責点0)にまとめ来台初勝利を記録した[11]。4月下旬にリリーフに転向後は、台湾プロ野球記録(当時)となる25試合連続無失点を達成するなど[12]ブルペン陣の柱として活躍。最終的に53試合に登板し、6勝4敗9セーブ10ホールド、防御率2.79の成績を残し、ゴールデングラブ賞を獲得した[13]。 2022年は開幕から抑えとして固定。59試合に登板して5勝2敗36セーブ4ホールド、防御率1.44の好成績を残し、最優秀救援投手(救援王)のタイトルを獲得した[14]。 2023年は前年とは一転し打たれる場面が増え、8月末から約1ヶ月の間二軍降格も経験[15]。最終的に50試合に登板して6勝3敗13セーブ5ホールド、防御率3.26と大幅に成績悪化した。2024年1月11日に契約を更新しないことを球団と本人双方が明らかにした[16]。 台鋼時代2024年3月1日、CPBLの台鋼ホークスと契約した[17]。 選手としての特徴最速152km/h、平均球速145km/hのフォーシーム、ツーシーム、カットボール、変化球ではチェンジアップ、スライダー、カーブを投げる。投球の大半をスライダーが占める技巧派投手で、チェンジアップ、ツーシームを駆使してゴロの山を築くスタイル。スライダーは平均139km/h、カットボールは平均143km/hとさほど球速差がなく、打者目線では変化するタイミング以外では見分けが付きにくい[18]。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
表彰
記録
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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