ブラックバーン シーグレーブ

セグレイヴ

ブラックバーン B1 セグレイヴ(Blackburn B-1 Segrave)は1930年代のイギリスの双発の4座席のツーリング機である。ブラックバーン・エアクラフトで製造された。英語の発音を日本語にするとセグレイヴとなるが、主に日本語ではシーグレーブと表記される。

レーシング・ドライバーで、自動車の速度記録を樹立したヘンリー・セグレイヴが設計した。双発の単葉機である。木製の試作機はサンダース・ローで、Saro Segrave Meteor Iという名前で製作された。試作機は1930年5月28日に初飛行したが、設計したセグレィヴが同じ年の6月13日に事故死したことで、開発が遅れた。イタリアのローマにデモ飛行し、ピアジオ P.12としてライセンス生産を行う契約が結ばれたが、2機がピアジオで製造されただけである。金属構造に改造した機体、2機がブラックバーン社で製造され、はじめブラックバーン CA.18の型式名で、後にB.1の型式名がつけられた。

ヨーロッパで受注をうけるためのデモ飛行を行ったが、ブラックバーンで、新しい単桁構造の主翼に改造してCA.20となった3機目が製造されただけで終わった。

運用歴

  • Segrave Meteor (G-AAXP):デモ飛行に使用された後1932年まで個人用に使用された。
  • Segrave I (G-ABFP):British Air Navigation Companyでチャーター便で使用後、個人用に売却、1934年に廃却された。
  • Segrave I (G-ABFR):1935年まで North Sea Aerial & General Transport Company、1938年までBritish Air Transport で使用。
  • Segrave II (G-ACMI):1934年に初飛行、ブラックバーンで1935年まで使用。

スペック (Segrave I)

  • 乗員: 4名
  • 全長:8.69 m
  • 全幅:12.04 m
  • 全高:2.36 m
  • 翼面積:21.37 m2
  • 自重:1,019 kg
  • 最大離陸重量:1,497 kg
  • エンジン: 2× デハビランド ジプシー III、120 hp
  • 最大速度:222 km/h
  • 航続距離:724 km
  • 最大到達高度:4,265 m